夏帆「いま一番やりたかった役にやっと巡り会えた」

映画
2018年11月16日

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』 2016年に行われた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」で審査員特別賞を受賞した、箱田優子の「ブルーアワー」が、主演に夏帆、共演にシム・ウンギョンを迎えて『ブルーアワーにぶっ飛ばす』というタイトルで製作され、2019年に公開されることが決定した。

 夏帆が演じるのは、30歳、何者にもなれない自分や大嫌いな田舎にコンプレックスを抱きながらも奮闘する主人公の砂田。共演は、韓国で圧倒的な人気を誇るシム・ウンギョン。本作では日本語のせりふに挑戦しており、明るく自由奔放な女性・清浦を演じている。ほかに、渡辺大知、ユースケ・サンタマリア、黒田大輔、嶋田久作、でんでん、南果歩の出演も決まっている。

 11月15日に行われた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018」では、夏帆、シム・ウンギョン、箱田優子監督がそろって登壇。箱田監督は「2年前が昨日のことのようで、まさにタイトルのごとく、ぶっ飛ばして今日にやってきた気持ちです。自分が一番見たい映画を脚本にして、こうして映画化できる機会を与えてくれたことに本当に感謝しています。一般のお客さんの目で見ても、とても面白い作品になったと思います!」と想いを語った。

 箱田監督のたっての願いで、撮影前も3人はたくさんコミュニケーションの時間をとっていたそう。「撮影やリハーサル以外でも、ご飯を食べに行ったり、できるだけ一緒の時間を過ごしました」と語る箱田監督。

 夏帆は撮影前に行うロケハンにも初めて参加したそうで「監督の実家に行って、監督のご両親に会いに行ったり…」と言う夏帆に「うちのオカンのカレー食べてたよね!」と箱田監督も笑って返した。

 また、シムは箱田監督の印象について「監督はすごく面白い人。撮影の時、いつも寄り添ってくれて本当に心強かったです。監督のおかげで、清浦役の芝居をやり通すことができたと思います。感謝です!」と。

 会話劇が中心の本作で、日本語に挑戦しているシム。「本当に現場でも日本語を頑張っていて…」と箱田監督が感慨深げに話すと「丸暗記しました」と返すシムに、会場は大きな笑いに包まれた。

 さらに、今回審査員として参加している南果歩は、夏帆演じる砂田の母親役として出演している。「監督はユーモアがあって、一番元気。でもカメラの脇に入ると、存在が保護色になってなじみだし、みんなを見守る存在になるのです。何より良かったのは、茨城に行ってリハーサルができたこと。監督の実家やご両親のやっている牛舎に行ったりと、茨城ロケを満喫しました。いま紹介されたパイロット版を観て、早く映画を観たくなっちゃいました!」と語った。

 夏帆は、主人公の砂田役について「砂田の役が本当に大好きで、撮影後半には自分なのか砂田なのかよく分からなくなるっていうくらいでした。いま一番やりたかった役に、やっと巡り会えたと思ったんです。だからこそ、自分をすべてさらけ出す気持ちで挑みました」と熱い気持ちを伝え、箱田監督は「そんな事言うと泣いちゃうよー!」と笑顔を見せた。

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
2019年ロードショー

<ストーリー>
30歳の砂田(夏帆)は、東京で働くCMディレクター。仕事にも人生にもぼやいてばかりな日々を過ごしている。そんなある日、祖母の見舞いに行くため、砂田は自由奔放な友人・清浦(シム・ウンギョン)と共に、大嫌いな地元・茨城へ帰ることに―。

監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆、シム・ウンギョン
渡辺大知、ユースケ・サンタマリア、黒田大輔、嶋田久作
でんでん、南果歩

製作:『ブルーアワーにぶっ飛ばす』製作委員会
配給:ビターズ・エンド

©2019『ブルーアワーにぶっ飛ばす』製作委員会

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