現在公開中の映画『日日是好日』の大ヒット舞台あいさつが行われ、黒木華、大森立嗣監督が登壇した。
本作は、エッセイスト・森下典子が、約25年に渡って通い続けた茶道教室の日々をつづった大人気エッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)の映画化。10月13日に公開され、11月21日に興行収入10億円を突破、11月23日で、累計で動員88万798名、興行収入10億2707万7150円に到達した。また、11月24日より公開館数が230館に拡大されている。
さらに、2019年にフランスでの劇場公開が決定。その他ベルギー、韓国、台湾、香港、マカオと、6つの国と地域で公開も決定している。
舞台あいさつでは、観客動員88万人、興行収入10億円を突破したことが報告され、黒木は「映画館に足を運んでくださり、ありがとうございます。こうして劇場で皆さまにお会いできるということを心からうれしく思います。うれしいとしか言いようがないです」と感謝した。
大森監督は「こんなにお客さんが入った映画を作ったことがないのでよく分からないんです」と笑いを誘い 「(この大ヒットが)映画界の映画作りに、若い人が映画を作れるようになったりなど、少しでも影響を与えることができたらと思います」と語った。
黒木は大ヒットを実感したこととして「お茶をやっていたんです」と話しかけてくれる人が増えたと言い「また、お茶をやろうかなと思った、という感想をうかがうこともあります」と笑顔。
映画賞でのノミネートも続き、大森監督は「俳優さんが賞をとってくれることがすごくうれしい」と喜んだ。黒木が「樹木さんとお芝居ができたことが財産になりました。特別な思いのある映画でのノミネートはうれしいです」と語ると、大森監督は「本当は樹木希林さんに(大ヒットしましたと)言いたいんですよね。『こんなに宣伝費のない映画で本当に大丈夫?』って心配していたので」とお茶の師匠・武田先生を演じ、9月に亡くなった樹木希林さんに思いを馳せた。
海外での公開についても、大森監督は「もちろん“お茶”に引きがあると思いますが、自然を感じて生きていくという感覚が伝わってほしいし、どのように観てもらえるのか興味があります」と期待を語った。
また、2025年の大阪万博開催について話が振られると、大阪出身の黒木は「地元で行われるのはうれしいです。私も行きたいです」と。 前回、大阪万博が行われた1970年生まれの大森監督が「2025年には55歳」と言うと、黒木は「私は35歳です」と返し、大森監督が「デートしよう」と誘うと、黒木は「デートしましょう。見に行きましょう」と万博でのデートを約束した。
最後に、黒木は今年一年を振り返り「番宣にたくさん出ました。バラエティが苦手だったのですが、もう任せてください(笑)」と。来年については、大森監督が「粛々と映画を作る。それとプライベートを充実させる」と語り、黒木も「粛々とお芝居をしたいです。そして私もプライベートを充実させます。英語の勉強とか海外にも行きたい。アメリカとか札幌の雪まつりなど行ったことがないところに行きたいです」と来年の抱負を明かした。
『日日是好日』
公開中
脚本・監督:大森立嗣(『まほろ駅前』シリーズ、『さよなら渓谷』、『セトウツミ』、『光』)
出演:黒木華 樹木希林 多部未華子 鶴田真由 山下美月 鶴見辰吾
原作:森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
製作幹事:ハピネット ヨアケ
配給:東京テアトル、ヨアケ
公式HP:http://www.nichinichimovie.jp/
©2018「日日是好日」製作委員会