矢作穂香インタビュー「相河先生みたいな人がいたら好きになっちゃうかも!?(笑)」『僕らは奇跡でできている』

特集・インタビュー
2018年12月04日

生き物のフシギが大好きな変わり者の大学教師・相河一輝(高橋一生)の日常を描く『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。物語がいよいよ終盤に突入する中、一輝に思いを寄せる“肉食系”の女子大生・琴音を演じている矢作穂香さんをクローズアップ!


身近に相河先生みたいな人がいたら、好きになっちゃうかも!?(笑)

矢作穂香インタビュー◆琴音は思ったことをハッキリと口にできて、好きな人にもグイグイいける行動的な女の子。見ていて気持ちいいのですが、どんなイメージで演じていますか?

 琴音ちゃんは、いつも友達の桜ちゃん(北香那)に「すごいね」って言われるんですけど、それを自分では自覚していなくて。無意識に行動できちゃうところに人間味を感じます。演じている時は、“向上心を持つ”ことを意識しています。何か強い意志を持って、やりたいことを貫くような…。私自身は全然、琴音ちゃんみたいに思ったことを言えないので、これを機に言えるようになれたらいいなっていう勇気をもらっています。

◆ピンクの衣装など、ビジュアルもキャラクターにピッタリですね。

最初にどうやって役作りしたらいいんだろうと思った時、まず形から入ってみようと思って髪を明るく染めました。ネイルもして、洋服も用意していただいて。そしたら1話からすごくかわいらしいピンクの衣装だったので、ここまでいっちゃっていいんだ! と振り切れました(笑)。そのおかげで、思いっ切り演技することができたと思います。

◆相河先生が大好きな琴音ですが、その気持ちは分かりますか?

いつもは何を考えているのかよく分からない相河先生が、琴音だけに急にニコッとするシーンがあったんです。そのシーンがオンエアされた時にネットで反響を見たら、「あんな笑顔を向けられたら好きになっちゃうわ!」っていう意見が多くて、確かにそうだなって思いました。こんな笑顔を私に向けてくれるんだ! ドキッ! みたいな(笑)。それに、相河先生は人間としてすごくキラキラしているので、身近にこういう人がいたら好きになっちゃうのは分かります。自分が持っていないものをたくさん持っていて、すてきだなって思います。

◆琴音は「相河先生と結婚したい!」と言っていますが…。

 その気持ちが実るといいんですけど…実るかなぁ?(笑)。今後の展開を楽しみにしてください!

矢作穂香インタビュー◆相河先生を演じる高橋一生さんはどんな方ですか?

 クールな方だと思っていたら、お茶目な面がたくさんあるんです。すごく現場の雰囲気を大切にされていて、私たちが緊張してシーンとしていると、面白いことをしてくださったり。私は以前から一生さんのお芝居が大好きだったので、お芝居の勉強をさせていただきたいと思っていたんですけど、人としても勉強になるところがたくさんあって。素晴らしいなって尊敬しながら見ています。

◆高橋さんはすごく物知りな方だそうですが、いつもどんなお話をしてくれますか?

空き時間に「何でキリンがあの模様なのか知ってる?」と話し掛けてくださったり、群馬でロケをした時には「竜骨座が地球の天気に影響を及ぼしているんですよ」とお話してくださいました。お話が上手ですごく分かりやすく説明してくださるので、そういうところは相河先生と共通していると思います。

◆大学の友人役の西畑大吾さん、北香那さん、広田亮平さんとは、いつもどんなふうに過ごしてますか?

 みんな人見知りだから、最初は全然しゃべらなかったんです(笑)。でも初めて大学で撮影した時、3人で西畑さんを刀で斬る真似をしてみたら、「ワーッ!」って斬られてくれて(笑)。それからちょっとずつ心を開いていって、今では空き時間に話すようになりました。

◆相河先生は変わり者ですが、常識にとらわれずに生きる姿を見て、琴音たちは影響を受けていきます。ご自身も作品を通して考えさせられたことはありますか?

 相河先生が「自分のことを嫌いだったけど、好きになりました」って言っているシーンを見て、私も自分を好きになりたいなって思いました。否定していた過去の自分とも、仲良くなれたらいいなって。それと私は、自分の意見に自信がなくて、あまり人前で発言できないんです。意見を言うのが恥ずかしいとか、怒られるんじゃないかなとか、いろいろ考えてしまって…。でも相河先生を見て、“人と違ってもいいんだ”“自分は自分だ”っていう考え方ができたらいいなと思いました。琴音ちゃんも相河先生の影響を受けて、好きなことにどんどん真っすぐになってきているので、私自身も見習いたいです。

矢作穂香インタビュー◆琴音はいわゆる“肉食女子”だと思いますが、ご自身はどうですか?

 私は全然違います!(笑)琴音ちゃんみたいに好きな人にグイグイいけないので、すごいなって思います。でも、恋愛以外のことに関しては、興味が湧いたらすぐに動くかも。以前ニューヨークに留学した時も、“行きたい!”と思ってすぐに自分でいろいろ調べて、ビザも取って、全部手配して行きました。いつもあまり意見を言わない私がそこまでやったのを見て、家族も“本気なんだな”って分かってくれたみたいです。

◆お仕事に関しては、いつもどんな気持ちで挑んでいますか?

 自分とは違う性格の人を知ってみたいという気持ちで、いろんな役に飛び込んでいます。例えば、琴音ちゃんの場合はファッションが好きな子なので、どんなファッションが好きなのか調べてみたりして、その役のことを知るのが楽しいんです。これまでは割と自分に近い明るい役が多かったので、いつか自分とは正反対のとても暗い役も演じてみたいです。

 

■プロフィール

矢作穂香
●やはぎ・ほのか…1997年3月7日生まれ。千葉県出身。B型。主な作品に、ドラマ、『今夜、勝手に抱きしめてもいいですか?』『イタズラなKiss~Love in Tokyo』シリーズ、映画「花筐/HANAGATAMI」「鯉のはなシアター」など。2019年1月スタートの土曜ナイトドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系)に出演が決定している。

 

■ドラマ情報

『僕らは奇跡でできている』
フジテレビ系
毎週(火)後9・00~9・54
 
●photo/中村 功 text/加藤 恵

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