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大ヒット映画「カメラを止めるな!」で主演を務めた濱津隆之が、来年1月5日(土)放送のテレビ朝日系『古舘トーキングヒストリー~幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況~』(後9・00)で時代劇に初挑戦する。
歴史上の事件を本格ドラマで再現し、古舘伊知郎の実況でひもとく人気特番の第3弾。今回は坂本龍馬暗殺がテーマで、「寺田屋襲撃事件」「大政奉還」「近江屋事件」という3つのポイントから幕末のヒーローの死の謎を解き明かす。
濱津は、寺田屋襲撃事件で伏見奉行所の捕方から龍馬を守った人物として知られる長府藩士の槍の達人・三吉慎蔵役。見どころである龍馬との決死の逃走劇は、古舘の提案で“「カメ止め」風”ワンカットで撮影。龍馬役の渡辺大と共に、8分超にわたって熱演した。
今回のオファーに、濱津は「自分が時代劇をやるという想像もなかったです」とびっくり。「『カメラを止めるな!』の関係者のみんなにも今回の出演について話したのですが、『売れたなぁ』と言われました」と苦笑しつつも、「足を引っ張らないようにとだけ考えました。おそらくNGは出していると思うのですが、なんとかひどいことにはならずにやれていると思います」と謙虚にアピールした。
実況した古舘は濱津を「良かったですね」と絶賛し、「濱津さんのセリフで『龍馬殿を絶対に死なせない』というのがあるんですが、そこで僕は『カメラを止めるな』と言って欲しかったんですが、僕が『カメラを止めるな』と言っちゃいました。ぜひ見ていただきたいところですが、カットされるかもしれません(笑)」とコメントしている。
<古舘伊知郎 コメント>
◆ワンカットの撮影をやろうと思った理由は?
去年の「本能寺の変」のワンシーンで、僕のしゃべりも、役者さんのお芝居もものすごく無駄なくきれいに撮れてしまう部分があった。そこが悪い意味のお芝居になっていたんです。臨場感がうまく出せなかった、という思いがずっと僕の頭にあって、スタッフもそれを感じていたんですね。リアルと虚構が、まるで京浜東北線と山手線がギリギリですれ違うみたいな感じで出したいと。そこで二人の逃走劇を事実に基づいて、きちっと細かくやりたいと言ったら、みんなが乗ってくれたんです。
◆実際にワンカットで撮影されていかがでしたか?
大変だったのは僕よりも(渡辺)大さんと濱津さん。血だらけでヨレヨレになりながら歩いて、身を隠して、また動き出す演技は本当に大変なんです。カメラさんも、音声さんも大変で、1回やったらみんなヘトヘトになって。僕ももう64歳になろうとしているので。でも、役者さんも、カメラさんもみんなが乗ってくれて一致団結心が生まれました。1回取り終わった時に、自分のしゃべりのダメなところがあって内心もう一回やりたい、と思いましたが、言い出せなかったんです。でも、大さんが「もう一回やりたい」と言ってくれて。僕の喋り手人生の中で忘れえぬ思い出になりました。
◆慎蔵役・濱津さんの印象は?
良かったですね。濱津さんのセリフで「龍馬殿を絶対に死なせない」というのがあるんですが、そこで僕は「カメラを止めるな」と言って欲しかったんですが、僕が「カメラを止めるな」と言っちゃいました。ぜひ見ていただきたいところですが、カットされるかもしれません(笑)。
<渡辺大(坂本龍馬役)コメント>
◆ワンカットの撮影はいかがでしたか?
大変でした。転んだりして擦り傷とかいっぱい作ってしまって。2回目はないな、と思ったんですが、どうしてももう一回やりたくて。僕も監督も「もう一回やりません?」と。どうせワンカットをやるなら粗が絶対にない方がいいと思ったんです。修正して消せる部分はあったのですが、それが少し多くなってしまって、それならない方がいいと思って。改めて段取りの動きなどを修正して、何も不備がなければOKにしようとやりました。それでもちょっとしたアクシデントはあったのですが、それが返ってライブ感になるのでいいアクシデントは残しています。出来上がりを楽しみにしていただきたいです。すごく楽しい絵になっていると思います。
◆濱津さんと共演しての印象は?
時代劇に慣れていらっしゃらないのか物静かで、おそらく何が何だかわからないという感じでやっていらっしゃるんだろうなと思いました(笑)。でも、お芝居に関しては一流。濱津さんの独特の空気感がすごく良くて、時代劇もすごく似合っていました。これから時代劇にももっと出られるんじゃないかと思いました。僕としてはキャラが被らなくてよかったなと思いました(笑)。
<濱津隆之(三吉慎蔵役)コメント>
今回のお話をいただいた時にワンカットで撮影を、ということも聞きまして、それでお声をかけていただいたようでしたので“有難うございます”という感じでした。ワンカットの撮影は大変でしたが、自分としては有難かったです。
時代劇は初めてで、自分が時代劇をやるという想像もなかったです。『カメラを止めるな』の関係者のみんなにも今回の出演について話したのですが、「売れたなぁ」と言われました(笑)。
古舘さんがそばにいるのは、そんなに気にならなかったです。芝居をやっている最中は、相手の方に集中していたので、「いるな」というはわかりますが、気になって仕方がない、ということはなかったです。
でも、槍の練習が足りなくて、少しでも手に馴染ませておきたいとホテルにも持って帰っていました。天井が低くて振り回したりは出来ませんでしたが(笑)。
渡辺さんとの共演は、足を引っ張らないようにとだけ考えました。おそらくNGは出していると思うのですが、なんとかひどいことにはならずにやれていると思います(笑)。
今回の番組では、スーパーヒーローのような龍馬が実は“やらかしていた”という感じで取り上げられています。新しい龍馬というか、他の歴史番組とは違うと思います。そこがみどころですね。