映画「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督・濱津隆之・真魚・しゅはまはるみ・長屋和彰・秋山ゆずき クロストーク

特集・インタビュー
2018年12月30日

今年、口コミで人気が広まり、興行収入30億円を超えるメガヒットを記録したほか、流行語大賞の候補になるなど、社会現象を巻き起こした“カメ止め”こと、映画「カメラを止めるな!」。一躍、時の人となった上田慎一郎監督と主要キャストが勢ぞろい!あらためて作品の魅力や苦労話を語ってくれました。

『カメラを止めるな!』◆今年、口コミで人気が広まり、一大ブームを巻き起こした「カメ止め」ですが、その現象によって皆さんが一番驚いたことや変わったことを教えてください。

秋山:とてもうれしいことに街で声をかけてもらえる機会が増えました。

濱津:僕は秋山さんと『踊る!さんま御殿!!』にも出演させていただいたんですが、まるで夢のようでした。(明石家)さんまさんはずっとしゃべっていましたね(笑)。今もヒゲ込みでお仕事を頂くので家の近所ではマスクして歩かせてもらっています。

上田監督:えっ、大スターじゃないですか!前は汚いおっさんだったのに(笑)。でも、濱津さんだけじゃなくみんな顔が変わってきましたよね。やっぱり垢抜けてきたのかな?真魚も撮影中は、おぼこかったのにこんなきれいになって!

真魚:私、痩せました!そして韓国の空港でも声をかけられたんですよ。

しゅはま:私は全く気づかれないですね。「カメ止め」が上映されている劇場に行っても(笑)。

長屋:僕も全く気づかれないです。映画の中ではずっとゾンビメイクの青塗りなので(笑)。

上田監督:僕は完全に帽子でバレますね。この間はベビーシッターさんから、いきなり「面白かったです!」と言われたほどで、本当にすごいところまで広がっていると実感しました。

©ENBU ゼミナール
©ENBU ゼミナール

◆なぜここまで多くの人たちの心を捉えたと思われますか?

長屋:映画製作の話ですが、別に映像業界に限らず、“みんなで1つのものを作り上げる”というところに多くの人が共感してくれたからじゃないでしょうかね。

しゅはま:上司と部下の板挟みになっている中間管理職の方が板挟みになっている感覚も共感できたと思うんです。

秋山:子供から大人まで誰が見ても楽しめて、一緒に笑えるのも良かったと思うんです。だから、人に勧めやすいし見た後に盛り上がるという意味ではデートムービーですね。

上田監督:ここまでみんなの心が動くような作品になってくれたのは想定外だし驚きだしうれしいです。

真魚:「ネタバレ禁止!」というルールを、見た人みんなで守ってくださったのも大きいと思います。だから見てない人が気になっちゃう。でも映画が面白くないとここまで皆さんがネタバレさせないようにしなきゃとは思わなかったと思うんです。

秋山:ファンの人のエネルギーもすごかったし、小さい子の中には初めて見た映画が「カメ止め」という子もいるみたいですね。

上田監督:今は映画以外のエンタメが多いし、1つのコンテンツに使う時間がどんどん短くなってきていると思うんですよ。「カメ止め」は映画館に行かなきゃどういう映画か分からなかったってことがが大きかったんじゃないですかね。

『カメラを止めるな!』◆それでは感謝でも苦情でも、キャストのみなさんから上田監督に一言あればお願いします。

真魚:ワークショップで私を選んでいただいて本当にありがとうございます。監督とご一緒できて本当によかったです。

秋山:私は7年前の短編からのお付き合いですが、とにかく感謝の気持ちしかないですね(笑)。

しゅはま:とても忙しいとは思いますが今度飲みに行きましょう!そして次回作について、いや「カメ止め2」の話をしたいです。

真魚:私、続編があったら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいにタイムマシンに乗って、真央が生まれたばかりの日暮家の様子を見に行きたいです。

秋山:逢花はアイドルを卒業させられたという設定だったので、卒業前のアイドル時代はどんな感じだったのか気になりますね。

上田監督:ナイスアイデアですね。でもそれだけですか(笑)。男性陣は1つも不満がないはずです!

長屋:舞台あいさつで監督が「神谷役はほぼ当て書きです」と言ったことで、最初はファンの方から避けられていたんですよ!そこから「実は好青年なんですよね」と言われるようになるため、かなり時間がかかりました(笑)。

濱津:監督は僕のことをすぐ「ポンコツ」呼ばわりするんですけれど、監督もかなりのポンコツだと思うんですよ。道を覚えないからすぐ迷子になるとか、かなり子供みたいな人ですよ(笑)。

 

■PROFILE

上田慎一郎
●うえだ・しんいちろう…1984年4月7日生まれ。滋賀県出身。A型。主な監督作に映画「お米とおっぱい」など。著書「ドーナツの穴の向こう側」が発売中。

濱津隆之
●はまつ・たかゆき…1981年8月25日生まれ。埼玉県出身。A型。映画「魔法少年☆ワイルドバージン」が2019年公開予定。

真魚
●まお…1991年8月5日生まれ。愛知県出身。ドラマ『この恋はツミなのか!?』(TBS/MBS)に出演中。

しゅはまはるみ
●しゅはま・はるみ…1974年9月29日生まれ。東京都出身。B型。映画「いちごの唄」が2019年公開予定。

長屋和彰
●ながや・かずあき…1987年11月29日生まれ。東京都出身。AB型。主な出演作に
映画「バクマン。」「娼年」など。

秋山ゆずき
●あきやま・ゆずき…1993年4月14日生まれ。埼玉県出身。A型。主な出演作に映画「恋する小説家」「ナポリタン」など。

 

■映画情報

映画「カメラを止めるな!」映画「カメラを止めるな!」
大ヒット全国上映中

Blu-ray&DVD発売中

Blu-ray:4800円+税
DVD:3800円+税

<STAFF&CAST>
監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、秋山ゆずき ほか

<STORY>
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃虚でゾンビ映画を撮影。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる、37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップゾンビサバイバル!を撮影した人たちの物語。

©ENBU ゼミナール
 
●photo/干川 修 text/くれい響

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