女子高生の日常の中で繰り広げられる生き残りを懸けたサバイバルホラー「がっこうぐらし!」が1月25日(金)より全国公開。公開に先駆け、本作で映画初出演&初主演を務めるラストアイドルのメンバー・阿部菜々実さん、長月翠さん、間島和奏さん、清原梨央さんに今の心境や撮影エピソードを語ってもらいました。
頑張ってよかったなっていう達成感があります(阿部)
◆阿部さん、長月さん、間島さん、清原さんがそれぞれ恵飛須沢胡桃(くるみ)、丈槍由紀(ゆき)、若狭悠里(りーさん)、直樹美紀(みーくん)役を演じる「がっこうぐらし!」。本作への出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
清原梨央:コンサート中に “重大発表”としてキャストが発表されたんですけど、3人が決まっていくのを「すごいな」ってただ見ていたので、最後に自分の名前が呼ばれて「え!?」ってびっくりしました。
阿部菜々実:まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、本当に気持ちの整理がつかなかったです。演技経験がないことも不安だったし、私の演じる胡桃は元気で男の子っぽい子だったので、自分でいいのかなって。
間島和奏:私はもともと原作を読んでいたので、オーディションの時から「受かりたい!」と思っていて。でも発表までに時間がたっていてすっかり忘れていたところに、コンサートの早着替え後「映画出るよ!」って言われてパニックでしたね。
◆完成した映画を見た感想は?
清原:映画館の中に自分がいるのが不思議でたまらなくて。
阿部:最後まで見てすごくいいものに仕上がっていたので、ここまで頑張ってよかったなっていう達成感があります。
間島:みんなと同じで達成感もあったんですけど、作品になったものを見て「作ったんだな」っていう実感が湧いて感動したし、幸せな気持ちになりました。自分の予想以上にちゃんとホラー映画にもなっていて(笑)、皆さまのお力をお借りしていい作品が出来てよかったです。
長月翠:本当に大きいスクリーンに自分たちが映っていたので、「毛穴まで見えちゃうよ!」とか思いながら、すごいドキドキハラハラしながら見ていました(笑)。
“大衆向けホラー”なところがあると思います(間島)
◆それぞれのキャラクターを演じる上で苦労したことはありますか?
長月:周りからは「由紀にぴったりだね」って言ってもらうんですけど、全然違うんです。だから「私本当はこんなふうじゃないのに」っていうところに悩んで、どうしたらいいのか分からなくなったことがあって。
清原:ハードだったもんね、みーたんは特に。撮影中に、同時進行でラストアイドルinAmebaTVの『プロデューサーバトル』を行っていて、新曲の準備もしてたんですよ。で、ロケ地の栃木から東京に帰る車の中で、みーたんと疲れすぎておかしくなっちゃったのか、熱唱したよね?(笑)
長月:した!!私も「みーたんDJ」って言いながらめっちゃ大きな声で歌ってた!
清原:でも2人(阿部、間島)は一定だったよね??
阿部:私は喜怒哀楽がないから…(笑)。役柄について言うと、アクションに憧れがあったから、アクションシーンの多い胡桃を演じることができてうれしかったです! でもやっぱり“かれら”とのタイミングも難しかったし、どうやったらかっこよく見えるのかとかも苦戦しました。あと恋愛のシーンも、緊張もして分からないことばかりで。学ぶことも多く貴重な経験でしたが、やっぱり自分でそのシーンを見るのは恥ずかしかったかな(笑)。
清原:美紀も胡桃と一緒にアクションのシーンが多かったです。稽古している時は「あんまり強そうに見えない」って言われていたけど、実際の現場で真っ暗闇や砂ぼこりのすごい密室でひたすらゾンビと戦っていくうちに、監督さんからも「だんだんよくなってきたよ」って声をかけてもらって。だから少しはカッコよくなれたかなって思っています!
間島:悠里は自分と重なる部分が多かったので、逆に普段の“間島和奏”とお芝居のテンションをどう変えていくのかっていうのがすごく難しかった。あと私も菜々実ちゃんとりーおんとアクションの稽古に行ったんですけど、2人がカッコいいのをやっている横で、ひたすら転ぶっていうのをやってました(笑)。今回の撮影で、転び方を習得したので、受身は完璧です!
◆映画にちなんで、もしも大切な人が“かれら”(=ゾンビ)になってしまったらどうしますか?
長月:はい!噛まれます!
清原:何とかして人間にできませんか…? やっぱり私は生きたいので、最後にその人への愛情を伝えてしぶしぶ「ごめんね」ってお別れするかな…。
阿部:私は、多分退治しちゃう!
長月:え。絶対引きずる、そんなの(笑)。
間島:逃げますね…、多分生命力弱いんですぐ死んじゃいそうですけど…。
長月:じゃあ噛まれればいいじゃん!
間島:やだやだ、無理。現実を受け止められずに走り出すよ、きっと(笑)。
◆では、最後に映画の見どころをお願いします!
間島:この作品は、いい意味で“がっつりホラー”ではなく、幅広い世代の誰でも楽しめる“大衆向けホラー”のようなところがあると思います。あと、私が映画を見ていてクスっとしてしまったのは屋上のシーン。1人ひとりが屋上で寝転がる姿も工夫していて、いい画なので注目してもらいたいです (笑)。
清原:普段の私はへたれなので、誰かの後ろに隠れておどおどしているタイプ。だから美紀が、胡桃と一緒に戦っていたり、悠里や由紀を守っているシーンなんかは、いつもの自分と違った一面をお見せできるんじゃないかなと思います。
阿部:ラストアイドルのファンの方は、いつもと違うキャラクターの私たちを見ることができるし、原作・アニメのファンの方たちにも愛してもらえるような作品に仕上がっていると思っています。絶対見ていて飽きないので、たくさんの人に見てもらいたいです。
長月:大きいスクリーンで見ることができるので、ファンの方は絶対楽しめると思う。この作品のことを知らない方々も、そのままの状態で映画を見てもらって、その後に原作を読んでもらうと、いろんな楽しみ方ができるんじゃないかな。とにかく頑張ったので、ぜひ見てください!
■PROFILE
●あべ・ななみ…2002年5月17日生まれ。山形県出身。O型。LaLuceのメンバー。
●ながつき・みどり…2000年5月17日生まれ。愛媛県出身。O型。LaLuce、シュークリームロケッツのメンバー。
●まじま・わかな…2000年4月26日生まれ。北海道出身。B型。Someday Somewhereのメンバー。
●きよはら・りお…2000年11月14日生まれ。愛媛県出身。A型。Someday Somewhereのメンバー。
■作品情報
<STAFF&CAST>
原作:海法紀光(ニトロプラス)×千葉サドル
監督・脚本:柴田一成
出演:阿部菜々実、長月翠、間島和奏、清原梨央、おのののか
<STORY>
顧問・めぐねぇ(おの)に見守られながら、学校で寝泊まりする“学園生活部”のゆき(長月)、くるみ(阿部)、りーさん(間島)、みーくん(清原)。しかし平穏に見えた学校生活の実体は、“かれら”(=ゾンビ)に覆われた世界だった。
©2019映画『がっこうぐらし!』製作委員会
●photo/関根和弘 text/山下紗貴