3月3日(日)放送の『アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか』(BS1)第6弾「視覚障害柔道」の試写会が行われ、主人公を演じた上白石萌音、原作の河合克敏、前田薫平監督が登壇した。
本作は、パラリンピックの魅力を、クールジャパンの象徴である“アニメ”で世界に発信する『アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか』プロジェクトの第6弾。
日本を代表する漫画家たちが、独自の視点でアスリートを見つめ、オリジナルアニメを書き下ろし、2020年に向け、パラスポーツをもっと身近に、もっと楽しむためのムーブメントをつくっていく。
第6弾は漫画「帯をギュッとね!」で知られる河合克敏が原作を担当し、「視覚障害柔道」をテーマに描く。主人公・光の声を担当するのは上白石萌音。
原作を担当した河合は「お話をもらえた時、本当に光栄でした。実際に視覚障害柔道の取材を行うことになり、廣瀬順子選手は試合を見ていてかわいいなって思ってたので、会えるのは役得だなって思いました(笑)。いろいろと話も聞けて、素敵な作品が出来ました。大勢の人に見てもらいたいです。皆さんに応援してもらえるように手助けできればと思います」と語った。
今回の作品で「視覚障害柔道」に初めて触れた上白石は「見えないからこそ相手との信頼関係がより大切になってくる。対戦相手であっても同志でもあり、自分が自分がではなく、自分も他人もということが大切なんだなって。劇中に『見えないからこそ相手を感じなさい』という言葉が出てきます。視覚障害柔道だけではなくって我々にとても大切な言葉だなって思いました」と。
前田薫平監督は「正しく描くにはどうすればいいのかと考え、みんなで柔道着を着てやってみたりして、主人公の光ちゃんに気持ちが入っていく中で、見えないことによってより人の助けが見えてくる、そんな成長過程が描けたと思います。より多くの人に見てもらうことが“完成”だと思うので多くの人に見てもらえればと思います」と語った。
最後に上白石は「1度夢を諦めた人でも別の道があるんだなってことを『アニ×パラ』を通していろんな方に希望を届けられるのかなって感じました。多くの人がパラリンピックに関心を持って視覚障害柔道を知ってもらえたらと思います」とメッセージを送った。
<あらすじ>
幼い頃に柔道が大好きになり、高校でも柔道部で練習に打ち込む日々を送っていた少女・光が、病魔に襲われ、視野のほとんどを失ってしまう。両親は、途方に暮れる娘を見かねて、ある道場に連れて行く。
『アニ×パラ 河合克敏×視覚障害者柔道』
BS1
3月3日(日)後6・44~6・49
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/anime/anipara/