映画「まく子」の公開記念舞台あいさつに、主演の山崎光、共演の新音、須藤理彩、草彅剛、鶴岡慧子監督が登壇した。
西加奈子の同名小説を映画化した本作で、不思議な魅力をもつ転入生・コズエ(新音)と出会い、大人に近付いていく主人公・サトシ(山崎)の父親を演じた草彅。前日に中学校を卒業したという山崎に、「立派だね。僕も山崎君と一緒に演技ができて、僕の方が全然年上ですけど、学ぶことがたくさんあって」としみじみ。
また、サトシの母親を演じた須藤から、劇中の父子での裸シーンについて触れられた草彅。「(山崎と)お互いに見せ合ってね。前貼りも僕はしてなくて。“後ろから見えてしまう”っていう男の事情があるから、いろんなテクニックを使って…」と話すと、須藤から「裏ですっごい二人でミーティングしてましたよね。『山崎君どうやってんの?』とかって(笑)」と裏話が明かされた。
草彅が「お互い、そこは勝負だったので。…大きさの勝負とかじゃないですよ!心の大きさということで(笑)」と続け、「監督もモニターで、僕のがお尻から見えないかっていうのを(確認してた)」と語ると、鶴岡監督は「あのカットが最後の撮影だったので、私も気合を入れてお芝居に集中して見ていて。お芝居はすごくよくて、カットかかった瞬間にOK!と言ったら、助監督さんが『ちょっとバレ(見え)てました』って(笑)。そしたら草彅さんがもう一回やりましょうとおっしゃってくださったんです」と。草彅は「役者魂、前貼り隠しでね」とおどけてみせた。
さらに、タイトルにちなみ「これからまいていきたいこと」を聞かれた一同。「この作品が公開になったことで今の自分が形成されているので、一人でも多くの方に『まく子』をまきたい」(鶴岡監督)、「上の娘が中学生になるので、働くお母さん、子育て真っただ中で戦っているお母さんに『頑張ろう!』っていうのをまいていきたい」(須藤)、「作品を通して、幸せや感動をまきたい」(新音)とおのおの語る中、草彅は「元気、笑いをまいていきたい」と。さらにその“元気の秘訣”を問われると「やっぱりこういう場に立つこと。刺激になるし、生活が正される。舞台の上、ステージに立つということが元気の源です」と。すると山崎も「僕も笑顔をまきたいです。高校生になって知らない人がたくさんいるけど、その中でもたくさん笑顔を振りまいてみんなと仲良くできたらと思います」と初々しさ満載で語った。
映画「まく子」は公開中。