ブロードウェイミュージカル『キンキ―ブーツ』のゲネプロ&囲み取材が行われ、小池徹平、三浦春馬、ソニン、玉置成実、勝矢、ひのあらた、演出・振付のジェリー・ミッチェルが登壇した。
本作は、老舗の靴工場の跡取り息子・チャーリーがドラァグクイーンのローラと出会い、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程を描いたミュージカル。
ブロードウェイで人気を集める大ヒット作品となり、日本でも音楽・演出・振付はブロードウェイ版そのままに、主演に小池・三浦を迎えて2016年に上陸。全日即日完売で、日本中を熱狂の渦へと巻き込んだ日本版『キンキーブーツ』が再び小池・三浦のコンビで戻ってくる。
3年ぶりにドラァグクイーンのローラを演じる三浦は「すばらしい稽古ができたと思います。もう一度やっているので、みんなのチームワークそのままに、今回はそれぞれがこの3年間成長してきたし、学んできたことも多くあったので、それをみんなでシェアしながら練習できたかなと思います」と稽古の充実ぶりを明かした。
靴工場の跡取り息子・チャーリーを再び演じる小池は「3年たったんだっていうくらいの、最初みんなの顔を見たときにすごく安心感のあるカンパニーたちなので、この『キンキーブーツ』が動きだすのをみんな心待ちにしていたんじゃないかなっていうくらいまとまっています。絆がより稽古期間中に深まって、いよいよ皆さんに見てもらえるということで本当に楽しみにしています」と語った。
ドラァグクイーンの衣装に慣れたかと問われた三浦は「ですかね?(笑)この扮装ができることにやはり喜びがありますし、自分の誇りにも思えます。だからその思いがどっかしらから現れているんじゃないですかね(笑)」と笑顔を見せた。
半年間前から計画的に作ってきたという三浦の筋肉について、ソニンは「春馬とエンジェルスは一番体に気を付けて、食事やトレーニングを稽古前も稽古後もしているのを見てきたので、これをようやくお客様に見せて、お客様がキャーというのを私たちも聞きたいという気持ちです」と。
3年前とは違う体作りをしたという三浦は「洗練された体を見せたかったので、以前は筋肉質な大きな体、ドラァグクイーンとしての美しい肉体っていうのも必要不可欠という風に思っていたので大きくしていたんですけど、今回は美を追求したというか、曲線をきれいに見せるための体作りをしてきたつもりです。でも本当にみんなただ見せるだけの筋肉じゃなくて、発声のためにそれぞれインナーマッスルを鍛えたと思います」と。
三浦の筋肉ばかりの質問に、勝矢が「めちゃくちゃ体のこと聞いてきますね」と言うと、小池が「やっぱきれいだからね」と称賛。しかし勝矢は「前回ゴリラみたいでしたからね」とバッサリ切り捨て、すかさず三浦が「おぉい!言いすぎだ!」とツッコむひと幕も。
また、小池は「僕も結構な運動量なんです。自分的には体重増やして臨んだんですけど、この1か月半の稽古で4キロ減って。それでなるべく減らないような栄養の取り方とか、稽古が始まってから変えたりして、なるべく減らないように努力はしました」と。さらに稽古の運動量を「トライアスロンみたいな感覚」と表現した。
キャストのチームワークについて、ひのは「このカンパニー自体が出会ったときから久しぶりに会った家族みたいに集まってきたし、顔見ただけでものすごくハッピーになれるミュージカルなので、最初から最後まで、終わった後も舞台裏でイェイ!みたいな感じで仲良くなってたし、チームワークはばっちりです」とうれしそうに語った。
3年ぶりの日本上演について三浦は「本当にうれしいと思いましたし、可能であれば『キンキーブーツ』は素晴らしい舞台なので、このまま引き続き日本で上演させていただければなと思います」とファンも待望する再々上演についての思いも明かした。
最後に小池は「ストーリーも最高ですし、歌も本当にハッピーになれる作品なので、来られる方には本当に楽しんでいただけるようなステージにするため、僕らも頑張りますのでぜひ楽しみにしていてください」と。また続けて「二幕はどんどん工場の人たちや恋人のニコラとのバトルがあったり、ローラともバトルがあったり、芝居を見せるシーンもたくさんあるので、歌もいいんですけど、芝居の方も見ていただけたらと思います」とアピール。
そして三浦も「本当に僕たちも心待ちにこの瞬間を待っていました。作品の大きなテーマ“互いを受け入れる”という大切なテーマがふんだんに込められています。素晴らしい音楽とともにストーリーを楽しんでいただけたらと思います。ぜひぜひ会場に足を運んでください。よろしくお願いします」とPRした。
ブロードウェイミュージカル『キンキ―ブーツ』
東京公演
4月16日(火)~5月12日(日)
東急シアターオーブ
大阪公演
5月19日(日)~5月28日(火)
オリックス劇場