2020年度前期連続テレビ小説『エール』のヒロイン(主人公の妻)が二階堂ふみに決定し、発表会見が行われた。
連続テレビ小説の第102作となる本作は、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而と妻で、歌手としても活躍した内山金子をモデルに、音楽とともに生きた夫婦の物語を描く。主人公の古山裕一を窪田正孝が、その妻となる関内音を二階堂が演じる。脚本はドラマ『ハゲタカ』『コード・ブルー』などの林宏司が担当し、朝ドラ初の4Kで制作される。
二階堂は「この作品を朝ドラでやると知った時から携われたらいいなと思っていました。昨日結果を聞いたばかりで、うそなんじゃないかなと思って、落とし穴とかあったらどうしようと思っていたんですけど(笑)。ここに立って皆さんにごあいさつをさせていただいて、この作品に携わることができるんだとうれしい気持ちでいっぱいです。窪田さん演じる裕一さんを1年間明るく元気に支えていけたらと思っております」と喜びを語った。
会見の3日前にヒロイン決定を知ったという窪田は「ふみちゃんとは以前ご一緒したことがあって、彼女の描く芝居の繊細さやキャラクターの作り方や入り方を魅力的に感じていました。だから彼女と1年間できることが本当に幸せで、安心感を与えてくれるし、二人にしかできない化学反応がいっぱい起こって作品を盛り上げていけたらと思っています」と語り、互いにおじぎをすると、「結婚式みたい」と照れ笑い。
また、過去に共演経験のある窪田の印象について、二階堂は「窪田さんはすごく誠実で真っすぐな方という印象。それでいて繊細さも大胆なところもある方なんだろうと思っていたので、今回の裕一さんはピッタリなんじゃないかなと思っております」と語った。
二階堂の起用理由について制作統括の土屋勝裕は、「内山金子さんをモデルにした作品で、力強さや情熱、ラブロマンスを演じていただくのに一番ふさわしいのは二階堂さんだと思いました。オーディションで難しいシーンを演じていただいたのですが、それを見ていても本当に音さんがいる感じがして、この役は二階堂さんのほかにいないのではないかと思いました」と絶賛した。
二階堂はオーディションについて「いろいろな苦悩がありながらも多くの人に勇気や元気を与えてきた古関さんをモデルにした方の奥さん役だったので、ぜひやりたいなと思いましたし、隣で一緒に支え合って生きる女性を演じたいなと感じました。オーディションでは歌を歌うシーンがあったんですけど、そこで『長崎の鐘』を歌わせていただいて、緊張して大丈夫だったのかなと思っていましたが、貴重な体験をさせていただけたと思いますし、だからこそ絶対にこの役をやりたいと思っていたのでいい時間でした」と振り返った。
連続テレビ小説『エール』は、今年9月にクランクイン予定で、2020年春放送スタート。