6月15日(土)放送の『世界ふしぎ発見!』(TBS系)に、前田敦子がスタジオ解答者として出演する。
6月15日の放送では、シルクロードの面影が色濃く残るウズベキスタンの魅力を紹介。首都タシケントや古都サマルカンドなどから、同国の歴史や日本との意外な絆などを伝える。
解答者に初挑戦する前田は、6月14日(金)公開の映画「旅のおわり世界のはじまり」で主演を務め、テレビリポーター役を演じている。共演の染谷将太も解答者としてスタジオに登場。染谷は2度目の解答者席となる。
映画の舞台はウズベキスタンで、昨年5月から6月にかけて現地で撮影が行われた。司会の草野仁からウズベキスタンの感想を聞かれた前田は「びっくりするくらいいい所で人々は親切だった」と振り返る。
番組では、ウズベキスタンの首都、タシケントにあるナボイ劇場の建設に日本人が深く関わっていたことを紹介する。ナボイ劇場は旧ソ連時代に、モスクワ、レニングラード(現サンクトペテルブルク)、キエフのオペラハウスと並び、四大劇場のひとつに数えられた名劇場だ。
その建設に、第二次世界大戦後ソ連軍の捕虜となって連行された元日本軍兵士たちが携わっていた。捕虜という立場でありながら真面目に日本人が働いたことで、劇場は予定より1年も早く完成した。頑丈に作られた劇場は1966年にタシケントを襲った大地震にもびくともせず、避難所として使われた。ウズベキスタンの人々にとって、この劇場は日本との友好の象徴のような存在だという。
番組スタッフが劇場建設に従事していた人物を探していたところ、94歳の新家苞さんが存命であることが判明。スタッフが新家さんの元を訪ねて話を聞くと、当時ウズベキスタンでは、現地の人々と日本人は仲が良く助け合っていたと語る。
劇場以外にも、鉄道建設の現場やレンガ工場で働いたことがあり、丁寧な仕事をする日本人のことをウズベキスタンの人々は抑留者というよりは職人と考えていたという。
さらに新家さんは「『世界ふしぎ発見!』と言えば、黒柳徹子さんが出ているね」と続け、黒柳の父・黒柳守綱さんと引揚船で会ったことがあると、意外な話を始める。新家さんが引揚船で日本に向かっていたところ、船内の疲れ切った人々を励ますようにバイオリンの音が聞こえてきたという。演奏していたのが、バイオリニストだった守綱さんだった。プロの演奏に人々は聞き入ったというのだ。
新家さんはスタジオの黒柳に「昭和24年11月22日頃。高砂丸で帰ったときに、お宅のお父さんにお目にかかったということで、あいさつさせてもらいます」と声を掛ける。
黒柳は「江戸っ子気質だった父は多くを語る人ではなかったので、このエピソードは初めて知りましたが、戦地から引き揚げるとき、多くの方々に助けていただいたのだと思います。この方にもお世話になったのではないかと思います。そのような方がいらしたことを『世界ふしぎ発見!』の放送を通して知ることができて、とてもありがたいです」と語り、思いがけない奇跡の出会いにスタジオに静かな感動が広がった。
<前田敦子 コメント>
家族と一緒に見ていた『世界ふしぎ発見!』のスタジオにいられるなんて、とてもふしぎな感覚でした。クイズの解答を考えている自分と、それを客観的に見ている自分がいるような感覚です。世界各地でいろいろな経験ができるミステリーハンターは子供のころから憧れの存在でした。
映画「旅のおわり世界のはじまり」で演じたリポーターはミステリーハンターのような仕事なので、ミステリーハンターを疑似体験するような撮影でした。映画のロケのために初めてウズベキスタンを訪れましたが、びっくりするくらいいい所でした。野菜や果物がたくさんあってとてもおいしいし、治安もよかったです。
人々の暮らしも健康的でとても親切でした。撮影をしていると、近所の方が家に招いてくださり、お茶やフルーツを振る舞ってくださいました。お家も広くておしゃれで居心地がよかったです。撮影がお休みの日には女性スタッフとおしゃれして街に出かけ、ショッピングを楽しみました。
ウズベキスタンの観光大使に任命していただいたので、私が感じた魅力を伝えていきたいです。SNS映えする美しい場所がたくさんありました。日本の若い人たちがウズベキスタンを訪れて素晴らしさを体感してくれるといいですね。
『世界ふしぎ発見!』
TBS系
6月15日(土)後9・00~9・54
©TBS