映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の大ヒット御礼舞台あいさつが都内で行われ、主演の玉森裕太、森義隆監督が登壇した。
MCから「本日は愛と感謝を込めた大ヒット御礼舞台あいさつです」と振られた玉森は、はにかみながら「愛と感謝で出来ています、玉森です」とあいさつ。
公開から10日がたち、さまざまな人から映画の感想が届いているそうで、「映画を見終わっているのに、まだ映画の世界にいるような感覚になるという感想がすごく多い」と明かした。
また、同じグループで活動する宮田俊哉が「玉が玉じゃなかった…なんかエロかった」と困惑していたというエピソードを披露し、会場がグループの仲の良さにほっこり。
本作を見た回数を「○パラ」と数えることから、観客に「何パラしました?」と玉森が聞いてみると、この日の観客の中で最高は「17パラ」。「何を見てるんですか?」という玉森の質問に「顔!」と観客が答えると、玉森は「顔です」と笑顔を見せた。
ここで“頭フル回転ミステリー”にちなんで「セリフ」「告白」「驚愕」「嫉妬」「玉」「記憶」「未公開」と7つのワードが書かれたルーレットが登場。映画にちなんだワードが並ぶ中、玉森も観客も「玉」というお題に興味津々。
そんな中、なんと玉森が1回目に「玉」を当てるというミラクルを起こし、会場は大盛り上がり。与えられた課題は、けん玉で一発で皿に乗せるというもの。けん玉を「やったことがない」と言いながらも、玉森は観客の掛け声に合わせて、見事1発でけん玉に成功し、ガッツポーズを見せた。
2回目のルーレットで当てたのは「嫉妬」。最近嫉妬したことを聞かれた玉森は「舞台あいさつで北海道に行かせてもらったんですけど、スタッフさんは前日入りしておいしいものをたくさん食べてたらしくて。僕が当日入りしたら、ジンギスカンの話をずっとしてくるんですよ。僕いなかったのに」と明かした。
3回目のルーレットで当てたのは「記憶」。玉森の記憶力を試すべく、過去の写真を5枚出し、年齢順に並び替えるクイズに挑戦。あまり悩むことなく答えて全問正解した玉森は、19歳の頃に金髪に白いメッシュを入れた自分の姿を見て「よくやれたもんだなと思います」と苦笑いしきりだった。
4回目のルーレットで当てたのは「未公開」。森監督から撮影したけど使われなかったシーンについて「いくつかあるんですけど、玉森くん分かりますか?」と聞かれた玉森は、麻由子(吉岡里帆)と智彦(染谷将太)が恋人の世界で、地中海料理を3人で食べに行ったうちのワンシーンを挙げた。
崇史が席に立ってトイレで顔を洗った後の鏡に映る嫉妬に狂った表情がカットされていたそうで、森監督も「崇史が燃え盛る嫉妬を冷やしに行くシーンなんですけど、そこでは(玉森に)殺意みたいなものを求めてましたよね。この映画で自分でも思いもよらない感情に気づく崇史にしたかったんですが、既にさまざまな感情の渦巻くシーンだったので、よりお客さんの解釈が広がるようにカットしました」と裏話を語った。
5回目のルーレットで当てた「セリフ」では、劇中のドキッとする崇史のセリフを玉森が再現することに。少し悩んだ玉森は麻由子に放った「もうあいつと寝たの?」というセリフをチョイスし、会場からは悲鳴が。「言う方もドキドキしました。こんなセリフってまず実生活で言うことないですから」と玉森が話すと、森監督も「すごいセリフだなと思いながら撮ってました。でもそういう心の中の声があふれて、ストレートに出てしまう崇史というのは、この映画の核だと思います」と語った。
そして最後のルーレットで当てた「驚愕」では、「きょ・う・が・く」で愛の告白をするあいうえお作文に挑戦。玉森は「(きょ)今日さ、(う)うちくる?、(が)ガビーン…、(く)来るの?来ないの?」と途中まで流れはよかったものの、「が」の珍回答で会場の笑いを誘った。
最後に玉森は「この映画は自分の恋愛観や、誰目線で見るかでも感じ方が変わるので、見るたびに新鮮な気持ちになれる映画です。これからも作品をたくさん愛していただいて、もっと多くの人に知っていただけたらいいなと思います」と舞台あいさつを締めくくった。
「パラレルワールド・ラブストーリー」
公開中
企画・配給:松竹
©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社