遠藤憲一が主演を務めるドラマ『それぞれの断崖』(フジテレビ系)の追加キャストが発表され、田中美里、田中美佐子らが出演することが決定した。
社会派ミステリーの名手・小杉健治の同名小説をドラマ化する本作は、少年事件を発端に、被害者家族と加害者家族の愛憎があぶり出される人間ドラマ。『真珠夫人』や『牡丹と薔薇』など、昼の帯ドラマで数々のヒット作を生み出したプロデューサーと演出家が再結集し、骨太の社会派ドラマに挑む。
被害者の父・志方恭一郎(遠藤)と禁断の愛に堕ちていく、加害者の母・八巻はつみ役を演じるのは田中美里。“殺人者の母”という難役に挑む。遠藤と本格的に共演するのは今作が初となる。
いっぽう、田中美佐子が演じるのは、志方の妻・雪子。遠藤とは、映画「ミックス」(2017年)以来の夫婦役となり、同世代の娘がいる彼女が“子を殺された母”をどのように演じるのか注目だ。
<田中美里 コメント>
オファーを頂いた時、すごく難しい役だけど、こんなにやりがいのある役はめったにないので絶対やりたいと思いました。母親は何度も演じてきましたが、「殺人者となる子を持つ母」というのは初めてなので想像してもし尽くせず。また禁断の愛に堕ちる役というのも初めてで、単に艶っぽいというだけでなく、そういったシーンに葛藤や悲しみ、それこそ純粋さも入り混じったような感情も含めて表現しなければならないので、とても難しいと思っています。遠藤さんとは19年ぶりの共演です。先日そのドラマを見返して、遠藤さんが多くを語らず憂いを目で表現していて、あらためて志方役にぴったりだと思いました。田中美佐子さんとは初共演です。すごくナチュラルに繊細な部分まで表現される方なので間近で見て学びたいです。役柄上、少し先となりそうですが、一緒にお芝居する日が楽しみです!
<田中美佐子 コメント>
オファー時、主演が遠藤憲一さんと聞いて、すぐ「やりたい!」と答えましたが、その後、企画書を読んでものすごい話だな、と。同世代の娘をもつ身としては「子を殺された母」なんて現実には絶対あって欲しくないですね。今までいろいろな役をやってきて「こんな人間、現実にはいないでしょ」という人物像でも、私は「世の中に絶対1人はいる」と信じて演じてきましたが、今回それが初めて揺らぐかもしれません。私が思う遠藤憲一さんの一番の魅力は、気が弱いところ。若い頃は前に「出ることができないタイプ」で苦労されていて、だからこそ今、必死に自分を表現している姿がすごく素敵だなと思います。田中美里さんとは、名前が一文字違いゆえ一緒にキャスティングされることはないかなと思っていたので、今回実現できて良かったです。実は美里さんがご自身のラジオ番組で話した内容に対し「この前の(ラジオ)面白かったです」「ファンになりました」と、言われることがたびたびあり、それだけ人気のある方なので私はトクをしていました。でも今回の脚本を読むと…この夏きっと演技上でバチバチあるかもですね(笑)。
オトナの土ドラ『それぞれの断崖』
8月3日(土)スタート ※予定
フジテレビ系
毎週土曜 後11時40分~深0時35分
出演:遠藤憲一、田中美里、清水大登、渡邉蒼、永瀬莉子、仁村紗和、内田滋、梨本謙次郎、目黒祐樹、田中美佐子
原作:小杉健治
脚本:洞澤美恵子
プロデュース:西本淳一(東海テレビ)、大久保直実(ビデオフォーカス)
演出:村松弘之、藤木靖之、遠藤光貴