北海道150年記念ドラマ『永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~』(NHK総合)の完成披露試写会が行われ、松本潤と深田恭子が登壇した。
本作は、大河ドラマ『功名が辻』や連続テレビ小説『ふたりっ子』などを手掛けた大石静のオリジナル作品。幕末の大冒険家で北海道の命名者・松浦武四郎の知られざる格闘の人生を4Kでドラマ化。松本が武四郎を演じ、武四郎が蝦夷地で出会うアイヌの女性・リセを深田が演じる。
北海道での撮影について松本は「川や雪原の中、崖の上に登ったり、なかなか見ることができない景色の中で撮影できたことが、北海道の雄大な地を体感する時間にもなりました。実際にこの景色を武四郎さんが見てアイヌの蝦夷地はすごいなと思ったり、アイヌの人々と触れることによって温かさを感じながら旅をされたんだと、僕も撮影をしながら武四郎さんと旅をしているような時間になりました。今まで北海道は何度もライブとかで行かせてもらっていますが、全く違う印象になり、より北海道が好きになりました」と振り返った。
今回、深田と約20年ぶりに共演した松本は、深田の印象について「20年前に共演させていただいたときは高校生でした。(深田は)高校の一つ上の先輩で『先輩だな』という印象で、今回久々にお会いして『先輩よろしくお願いします』みたいな感じから入ったので。以前お仕事させていただいたときとは全然違う関係性でした」と。
続けて「実際に芝居をさせていただくと、皆さんのパブリックイメージもそうだと思いますが、ものすごく純粋な方。いい意味で毎テイク全部芝居が違って、その時の芝居の感覚を表に出される。それにすごく助けられてかっこいいなと思たんです。もちろん、同じことを同じようになぞることもできる。でもそれはやらずにその瞬間に出るものを大事にしてるんだなと。腹くくってるかっこいい女性でした」と明かした。
松本の話を聞いた深田は「(松本は)もちろん座長として頼もしい存在ではあるんですけど、今みたいに謎めいていて、何をおっしゃるか想像できない(笑)。現場でも日によって違う顔を見せてくださいますし、もっとお仕事させていただきたくなるような興味があります」と松本の印象を語った。
最後に松本は「今の僕と同い年くらいで国を憂いて、自分がなんとかしなきゃいけない、自分に何ができるかということを考え、北海道という未開の地に足を運び一つひとつ地形を調べていくその熱い思いを何とか体現できないと一生懸命演じさせていただきました。ぜひこのドラマを見ていただき、アイヌの素晴らしい文化、北海道の雄大さをあらためてたくさんの方に感じていただければと思います」と熱く語った。
深田も「松浦武四郎さんが一歩一歩歩いて北海道という名をつけたことを今回知り、人間的にもすごく魅力的な方だと思いました。そしてアイヌ人の思いを丁寧に大切にお伝えできたらと思って演じさせていただきました。この作品は映像もダイナミックで、すごく美しい景色の中皆さんにご協力いただいて撮影させていただいたので、たくさんの方に見ていただけたらと思います」とメッセージを送った。
『永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~』
NHK総合
7月15日(月・祝)後7・30