映画「五億円のじんせい」(7月20日(土)より全国順次公開)で、幼いころに善意の募金五億円によって心臓手術に成功し、命を救われた17歳の少年・高月望来を演じる望月歩さん。初主演作品に対する思いを伺いました。
どの現場でも楽しい気持ちが勝っちゃう(笑)
◆オーディションを経て、本作への出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
台本がとても面白くて、役が決まる前から自分だったらここはこうしたいなとか考えていました。僕も気づいてなかったんですが、マネージャーさんに聞くと初めて自分から「やりたい」と口にしていたみたいです。だから決まった時は、本当にうれしかったです!
◆主人公・望来を演じる上で、苦労したことはありますか?
いいのか悪いのか分からないですが、苦戦したことはあまりなかったです。ただ物語の順番どおりに撮影していたわけではないので、常に“望来がこういうふうに感じた過去がある”ということは意識していました。僕、どの現場も苦労という感じがあんまりなくて、楽しい気持ちが勝っちゃうんです(笑)。
◆共演者の方とはいかがでしたか?
主演の責任を感じたからか、普段は人見知りなのですが皆さんに話しかけようと思って頑張りました(笑)。でもお芝居のことは全然話していなかったですね。山田杏奈ちゃんに話しかけた時は、3往復くらいで会話が終わっちゃって…。ちゃんと話せたのは、共通の知り合いがいることくらいで、本当にダメでした(笑)。
◆出来上がった作品を見た感想は?
この作品は、望来がどんな人と出会ってどんな言葉を受けて、何を経験して成長したかという部分が見どころになっています。ただ、僕は自分が出ている作品を見るのが何か昔から気持ち悪くて(笑)。例えば、自分の声を録音して聞き直すと感じる違和感と一緒だと思います。特にキスシーンは、撮影の時から恥ずかしかったけど、見るのは余計に…っていう感じでした。
◆劇中で出てくるせりふに望来のことを“優しくされる人”とありましたが、望月さんが思う “優しくされる人”はどういう人だと思いますか?
僕が優しくしてあげたくなる人は頑張っている人。年齢などは関係なく、僕は何かを頑張っている人を応援したいし、優しくしたいなと思います。
◆望月さんにとっての“癒やしの時間”はいつですか?
お風呂が大好きなので、お風呂の中が1番リラックスできます。湯舟に2、3時間は入っているので(笑)。お風呂は、僕にとって集中できる場所でもあるので、撮影に入っている時は台本を読んだりせりふを覚えたりしています。
◆望月さんが思う“俳優”の面白さとは?
撮影当日に備えて“こうしようああしよう”と考えている時間や、現場でその結果を俳優同士でぶつけ合うワクワク感が好きです。ライブ感と言いますか。僕が最近ハマってるボクシングみたいな感覚(笑)。想定外のことが起きるのがとても楽しいです!
■PEOFILE
●もちづき・あゆむ…2000年9月28日生まれ。主な出演作にドラマ『3年A組-今日から皆さんは、人質です-』『モブサイコ100』、映画「ソロモンの偽証」など。
■作品情報
「五億円のじんせい」
7月20日(金)より全国順次公開
<STAFF&CAST>
脚本:蛭田直美
監督:文晟豪
出演:望月歩、山田杏奈、森岡龍、松尾諭、芦那すみれ、吉岡睦雄、兵頭功海、小林ひかり、水澤紳吾、諏訪太朗、江本純子、坂口涼太郎、平田満、西田尚美ほか
<STORY>
SNSで自殺宣言した望来(望月)の元に、見知らぬアカウントから「死ぬなら五億円返してから死ね」というメッセージが。望来は“借金”を返し、自由になるための旅に出る。
©2019『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
●photo/中村圭吾 text/山下紗貴 hair&make/ほんだなお styling/OHGINO RYOKO 衣装協力/whideout.、POSTELEGANT、CHICSTOCKS、REGAL STANDARDS