10月期の月9ドラマが、アーサー・コナン・ドイルが生んだ傑作「シャーロック・ホームズ」を原作にしたミステリーエンターテインメント『シャーロック』に決定した。
「シャーロック・ホームズ」は、名探偵・シャーロックと医師・ワトソンがバディを組んで難事件を解決していく古典ミステリーの傑作で、誕生から130年がたった今なお世界中で愛され続けている。月9ドラマ『シャーロック』では“令和の東京”を舞台に、最強バディの活躍を描く。
主人公で、フリーランスの犯罪コンサルタント“シャーロック”を演じるのはディーン・フジオカ。ディーンは、月9ドラマ初出演にして初主演となる。
“シャーロック”は、幼い頃から、人間が犯罪者へと変貌する心理や、人間の原罪というものに強く魅せられ、学生時代からさまざまな不可解な事件や事象の謎を解いてきた天才である一方、一歩間違えば自身も犯罪者になりかねないという犯罪衝動を抱えた危険な男。事務所は持たず、警察や個々のクライアントから舞い込んでくる調査依頼の中から、自分が興味のあるものだけを請け負っている。
“シャーロック”の相棒“ワトソン”を演じるのは岩田剛典。岩田も月9ドラマ初出演となる。
都内の病院に勤務する精神科医で、冷静かつスマートな常識人。端から見ると善良な人物に映るが、実際は傷つきやすいハートの持ち主で、幼い頃から“良い子”の仮面をかぶり、自信の無さの裏返しから、常に虚栄心と煩悩と葛藤するナイーブな性格の男だ。後にバディを組むことになる“シャーロック”とはある事件を通じて知り合い、初めこそ「横柄で失礼なヤツだ」とネガティブな印象を持ったが、心の壁をお構いなしに越えてくるその人たらしの態度に次第に心地よさを感じるようになり、ついには同居生活を送ることになる。
脚本を手掛けるのは、木曜劇場『白い巨塔』(2003~2004年)、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(2014年)など数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた井上由美子。原作に新解釈を加えて令和の東京に舞い降りた名コンビ“シャーロック&ワトソン”が、装いも新たに事件解決へ向けて駆け巡る。
メガホンを取るのは西谷弘監督。11月1日公開の福山雅治主演の映画「マチネの終わりに」でタッグを組む井上と西谷だが、連続ドラマとしては『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』以来5年ぶりとなる。
『シャーロック』で描く事件の舞台は、オリンピック開催を翌年に控え、かつてない活気に沸く街・東京。東京は東西に長く伸び、ニューヨークやロンドン、パリなど、どんな世界の大都市よりも広い都市部分の面積を誇るだけに、地区ごとに全く違う顔を見せる。そんな東京で毎回起きる事件を通して、それぞれの町がオリンピック開催に向けて変わりゆく最新の様子も掘り下げていく。
スタイリッシュな映像とともに、大規模再開発真っただ中のエリアや、オリンピック会場にゆかりのあるエリア、下町風情漂うエリアなど、毎話フィーチャーされる東京の街並みにも注目だ。
<ディーン・フジオカ コメント>
◆本企画を最初に聞いたときの印象について
「このチームでまた一緒に新たなチャレンジ、新たな作品作りができるという喜び、とにかくその一言です。その題材は、まさかのシャーロック・ホームズ。一筋縄ではいかない、やり甲斐のあるプロジェクトになることは間違いないでしょう」
◆世界一有名な探偵“シャーロック”を演じることについて
「原作のシャーロック・ホームズから受け継ぐべき部分はしっかりと受け継ぎ、このチームでしか作り得ない新しい探偵シャーロックの物語とそのキャラクター像を生み出したいと思っています。未来のどの時代、どの地点から振り返って見ても、日本の今の息遣いが感じられるような作品を後世に残せるよう、全力を尽くします」
◆『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』に続き、古典文学を原作にした今作への出演にあたって
「こんなにも古典文学に縁のある役者人生になるとは…。芝居を続けてくることができて本当に良かったと、あらためて思いました」
◆初共演となる岩田剛典さんについて
「岩田さんとバディを組み、令和元年10月クールの月9で難解な事件を解決していく。この企画に僕が一番ワクワクしているかもしれません。現場でお会いするのが今から楽しみです」
◆視聴者へのメッセージ
「現代の東京を舞台にした痛快なミステリー。都市にうごめく闇や憂いを内包し、現代日本で日々起こる事件の意味などを再定義・再考できるような、見応えのある作品になると思っています。“令和のシャーロック”をぜひお楽しみに!」
<岩田剛典 コメント>
◆本企画を最初に聞いたときの印象について
「初めてお話を伺ったとき、あのシャーロック・ホームズと聞いて驚きました。誰もが知っているような有名な作品に参加させていただけることを光栄に思いますし、現代の日本にどのように蘇るのか、井上由美子さんの脚本も心から楽しみにしています」
◆スマートな仮面をかぶった医師“ワトソン”を演じることについて
「医師役は初めてです。原作の中でもシャーロックとワトソンは対照的なキャラクターだと思いますが、シャーロックを演じるディーンさんと最高のバディになれたらなと思います」
◆初出演となる月9への意気込みについて
「月9という響きに思わずグッと力が入ってしまいそうですが、なるべくあまり意識せずにお茶の間の皆様に楽しんでいただける作品をお届けすることに集中していきたいです」
◆初共演となるディーン・フジオカさんについて
「いつもテレビ等でお見かけする印象は知的で多才で魅力的な方だと思っているので、これから現場でたくさんお話させていただくのが楽しみです」
◆視聴者へのメッセージ
「毎週月曜日の夜を楽しみに待っていただけるドラマにしていけたらと思います。1話完結なのでスッキリした気持ちで見ていただけたらうれしいです」
<プロデュース・太田大(フジテレビ第一制作室)コメント>
◆企画意図について
「しっかりした謎解きと、犯罪者とのスリリングな対峙、そして痛快な解決劇。これらを満たすミステリードラマを制作したいと考えたときに、のちのすべてのミステリー小説・ドラマの元祖とも言える、世界最初にして最も有名な『シャーロック・ホームズ』シリーズを、現代の日本に置き換えた作品を作るというストレートな考えに行き着きました。まだミステリーという概念がない頃に、読者を瞬時に惹きつける仕掛けと数々の伏線を散りばめ、強烈な性格ながら唯一無二の観察眼を持った主人公・ホームズが次々と謎を解き、読後には爽快感を残すというスタイルを完成させた、アーサー・コナン・ドイル氏による原作シリーズに敬意を払い、制作に当たります。原作シリーズをベースに敷きつつ、現代の東京を舞台に謎深き事件を展開していきます。そして、もう一つ『シャーロック・ホームズ』に欠かせない要素である“バディ”という概念。事件を解決する凸凹コンビという単純なことではなく、この原作シリーズがミステリーでありながらも、心の友である2人の男の“冒険ドラマ”であることを感じます。今回、ディーン・フジオカさんと岩田剛典さんという見目麗しい2人の大人の男性が、まるで未知の世界を探索しているかのように、高揚感を感じながら共に謎に立ち向かう“冒険者の生き様”を映像化したいと考え、企画に至りました。物語は、“シャーロック”と“ワトソン”が最もスリリングな出会い方をするところから開幕します。週のはじまりに、胸の高鳴りが簡単には収まらないひとときをお届けできるようなドラマを目指したいと思います」
◆ディーン・フジオカさんをキャスティングした理由について
「『モンテ・クリスト伯』『レ・ミゼラブル』と2作続けて古典原作のドラマでご一緒し、古典を現代日本に置き換えることの一筋縄ではいかない難しさと、だからこその楽しさとその先にある趣を分かち合えたと僭越ながら感じ、再び新たなチャレンジをさせていただきたいと考えました。今回の“シャーロック”は、これまでディーンさんが演じてこられた役柄の中でも、最も強烈で難解、そして色気のあるキャラクターになると思います。世界で最新の“シャーロック・ホームズ”の誕生を楽しみにしています」
◆岩田剛典さんをキャスティングした理由について
「“ワトソン”という常識人でありながらも、どこか“シャーロック”の冒険心に共鳴するような少年の心を持つ医師を演じていただく方として、また、ディーンさんと並んだ時の画力に最も爆発力を持つ方として、やんちゃさ・知性・美しさ、全てを持ち合わせる岩田さんにお願いしたいと考えオファーさせていただきました。この秋、最も画になる2人組に、ぜひご期待ください」
『シャーロック』
フジテレビ系
10月スタート
毎週(月)後9時~9時54分
<出演者>
ディーン・フジオカ
岩田剛典
ほか
<スタッフ>
原作: アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ
脚本: 井上由美子(『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『白い巨塔』)
プロデュース: 太田大(『モンテ・クリスト伯 - 華麗なる復讐 - 』『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』)
演出: 西谷弘(『モンテ・クリスト伯~華麗なる復讐~』『刑事ゆがみ』)
制作・著作: フジテレビ第一制作室
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
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