浜辺美波×東出昌大インタビュー!『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

特集・インタビュー
2019年08月12日

浜辺美波さんと東出昌大さんがコンビを組んで事件を解決する推理エンターテインメントドラマ『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』(NHK総合)が8月13日(火)から3夜連続で放送。主人公のなかなか売れない腹黒アイドル・黒薔薇純子を演じる浜辺さんと、その天敵のエリート刑事・東堂周作を演じる東出さんにインタビュー。

『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

◆かわいいけど腹黒い純子と、カッコいいけど傲慢な東堂刑事。相反する要素を持つ役柄を演じる上でどのようなことを意識しましたか?

浜辺:私は純子をかわいらしくしようと意識はしていなくて、台本を読んだ時に純子から残念な感じがにじみ出ていたので、そこを出せたらいいなと思っていて。それが全体を通して愛されるように見えたらいいなと思いました。

東出:東堂は正義感とエリート意識が強くて傲慢に映るキャラクターなんですけれど、やっていることがどうしてもスベっているので、そこを笑っていただければいいなと思っていました。この2人に共通しているのは、純粋が故に、事件を解決したいとか、より良くしたいっていう思いが強くて。だからそこを守って演じれば、自然と愛されるキャラクターになると思いました。

『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

◆試写会見(7月25日開催)では役柄と共通点はないとお話しされていましたが、今回のキャラクターにちなんで、ご自身の腹黒い部分やピュアな部分を教えてください。

浜辺:私は撮影が雨天中止になるのが好きです。きっと制作の方たちは大変だと思うんですけれど、明日撮影があると思っていた時に、「雨で明日の撮影なくなりそうです」と言われたら、申し訳ないのですがウキウキします(笑)。休みを純粋に愛しているという部分ではピュアなのかなと思っています(笑)。

東出:僕は本番だけアドリブを入れることがあって。例えば、今回も車に一緒に乗っているシーンで、僕はしゃべっているのに純子がうたた寝しているという芝居があったのですが、本番ではアドリブで純子にデコピンするとか(笑)。そうすると相手の素のリアクションが出たりするので。そういういたずら心みたいなのはあります。

『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

◆では共演されて感じた互いのピュアなところや腹黒い部分はありますか?

東出:いいですよ、遠慮なく言ってください(笑)。

浜辺:ピュアな部分だったら…、かき氷を食べるシーンがあったんですが、撮影中だからあまり量は食べられないじゃないですか。それなのに東出さんは「いいですよ、足してください」と言って氷と練乳いっぱい足してもらってたくさん食べて、最後にはお店の方に「ありがとうございます」と言ってらっしゃって。そういう1つひとつがさすがだな、愛されている理由だなと思いました。腹黒いところは今のところ思いつかないです!(笑)

東出:浜辺さんは現場の合間合間ですごく寝るんですよ(笑)。前世は猫かっていうくらい、ふと目を離すとうたた寝していて。その姿がまた愛らしいんですけど。現場での様子から浜辺さんは裏表がない人だなという印象を受けました。腹黒いところはないですね。

◆今回が初共演ということですが、印象的なエピソードはありますか?

浜辺:撮影初日だったのですが、東出さんがスタッフの皆さん全員のお名前を覚えてらっしゃったのがすごく印象的でした。もちろん台本に名前は書いてありますが、顔と名前を一致させるのってすごく難しいのに、それを初日からされていたのですごいなと心から思いました。

東出:黒薔薇純子は難しいキャラクターだと思うんです。二面性をコミカルに演じ分けなきゃいけないですし、それでいて推理があるので、事件を解決する時は説明するせりふが多いんです。それを浜辺さんは1テイク目から淀みなくしゃべっていて、ものすごく練習をなさっているんだなと感じました。

『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

◆お2人のお気に入りのキャラクターや、ご自身の見てほしいポイントを教えてください。

浜辺:どのキャラクターも面白くて好きなのですが、毎話ごとにマスコットキャラが登場します。回を追うごとにクオリティやインパクトがアップしていくので、そこにも注目してみていただきたいなと思います。みんなしゃべらないのにすごく面白いので、見ていても楽しいです。

東出:僕は2話に出てくる教祖ですね。インパクトがすごすぎて、取り調べをするシーンでは僕とせりふのやりとりがあったのに、テストの段階で「この人ヤバい」って思ってしゃべれなくなってしまって。本番では“東堂が教祖にひく”というお芝居に変更になりました(笑)。個性豊かな登場人物が登場しますので、ぜひ注目していただければと思います。

◆今回は全3話ですが、純子と東堂の息の合ったコンビ感には続編も期待されます。

浜辺:また純子と東堂に会いたくなるような全3話になっていると思います。純子と東堂の凸凹コンビぶりと腹黒いけど憎めないキャラクターを構築して演じたので、3夜終わった時に続きを見たいなと思ってもらえたらうれしいです。

東出:3話の最後のシーンはアドリブだったのですが、この2人ならではのコンビっていうのが確立された瞬間でもありました。それを見た視聴者の方が、「『ピュア!』をまた見たい」と思っていただいて、そういうお声を頂ければシリーズ化を実現したいなと思いますし、僕も大好きな作品になりました。

『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』

■PROFILE

●はまべ・みなみ…2000年8月29日生まれ。石川県出身。B型。2011年に映画「アリと恋文」主演で女優デビュー。ヒロインの声を担当するアニメーション映画「HELLO WORLD」が9月20日(金)、出演映画「屍人荘の殺人」が12月13日(金)、「思い、思われ、ふり、ふられ」が2020年8月公開。

●ひがしで・まさひろ…1988年2月1日生まれ。埼玉県出身。2012年に映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビュー。主演舞台「二度目の夏」が東京、福岡、広島、静岡、大阪、名古屋、神奈川で公演(東京公演は8月12日(月)まで)。

■放送情報

特集ドラマ『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』
NHK総合
8月13日(火)~15日(木)
後10・00~10・50(※初回のみ70分)

<STAFF&CAST>
作:蒔田光治
音楽:辻陽
制作統括:佐藤毅(東宝映画)、後藤高久(NHKエンタープライズ)、髙橋練(NHK)
プロデューサー:櫻井美恵子(東宝映画)
演出:藤原知之

出演:浜辺美波、東出昌大、長村航希、六角精児、忍成修吾、大塚千弘、東風万智子、郭智博、大島蓉子、大石吾朗、団時朗ほか

<STORY>
売れないアイドルの黒薔薇純子(浜辺美波)は清純派を装っているが、裏ではライバルの蹴落としを画策するような腹黒い女の子。マネージャーの阿部(六角精児)が何とか取ってきた一日警察署長の仕事で、純子がパレードの真っ最中に「正義の断罪人」を名乗る連続殺人犯による事件が起きる。イベントが中止になり納得のいかない純子は、得意の腹黒い計略で刑事の東堂(東出昌大)をだまして一緒に事件捜査に乗り出す。(第1回)

©NHK

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