「令和」の考案者と目される国文学者・中西進に密着『情熱大陸』8・18放送

エンタメ総合
2019年08月17日
『情熱大陸』
©MBS

 8月18日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、新元号「令和」の考案者と目され、注目を集める国文学者・中西進に密着する。

 ここ3か月間、1日も休まず西へ東へと飛び回っていた中西。「休みたい気持ちもあるが、人と話すのが好き。好奇心のおもむくまま引き受けている」とはにかむ。行く先々で、熱く思いを語り、時には冗談を言って場を和ませるなど、89歳とは思えないバイタリティの持ち主だ。

 中西は、日本を代表する万葉集の研究者で、著書は100冊を超える。万葉集は読むたびに発見があり、それが面白くてたまらないと、研究を続けてきた。歌の解釈は独特で、それは膨大な知識から生まれたもの。自宅の庭には図書館のような書庫もあり、古今東西の文献が並んでいる。89歳の今なお探求心を失わない中西、その原動力は、分からないこと。「分からないっていうことは、結論じゃなくてスタートラインに立っているということですからね」と話す。

 90歳になるこの夏。中西は少年時代のことを思い出そうとしている。戦時中、軍需工場に動員され、爆弾の部品を作っていた日々。空襲の被害で工場一帯は焼け野原になった。そこで目にした凄惨な光景。脳裏に焼き付いた戦争の記憶は、自身の生き方の原点だと語る。

<中西進 プロフィール>
1929年東京都生まれ。俳句が趣味だった父親の影響で、3歳から俳句を詠んでいたという。東京大学文学部卒業。同大学院修了、文学博士。
1963年、博士論文『万葉集の比較文学的研究』により第15回読売文学賞を受賞。1970年、第60回日本学士院賞を受賞。2013年、文化勲章受賞。国際日本文化研究センター名誉教授、高志の国文学館館長、京都市中央図書館長、京都市右京中央図書館長なども務める。趣味はふくろうグッズ集め。

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