横浜流星、飯豊まりえらが“これまでの人生で失くしたもの”は…

映画
2019年09月10日
映画「いなくなれ、群青」

 映画「いなくなれ、群青」初日舞台あいさつに、主演の横浜流星、共演の飯豊まりえ、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督が登壇した。

 初日を迎え、横浜は「多くの方に観に来ていただいて幸せです。本当に多くの方に観ていただきたい作品です。ライブビューイングを見ていただいている皆様もありがとうございます」とあいさつ。

 続けて「原作を読んだときに、世界観をすごく大事にしないといけない作品だと思いました。撮影に入る前に、監督、プロデューサーと何度も打ち合わせをして、キャスト全員で何度もリハーサルを重ね、“全員で作品への共通認識”を持って、撮影に入れました」と撮影を振り返り、「原作小説の世界観、言葉、せりふをどう表現すればいいのか悩んでいたのですが、監督にパイロット版(サンプル映像)を見せていただいて、イメージが湧き期待も膨らみました。キャストみんなと合わせて、大切なシーンは一通りリハーサルをやったのでスムーズに撮影に入ることができました。入念に準備して臨めたことが、とても心強かったです」と語った。

 松岡は、好きなせりふを聞かれ「七草(横浜)が真辺(飯豊)に言う“正しいことの正しさを信じすぎている”というせりふがとても好きです。他のせりふもそうですが、作品全体を通じて、日本語の表現の豊かさをあらためて実感しました」と。

 好きなシーンを聞かれた松本、中村は「全編を通して青が印象的で、刹那的で儚い気持ちになるほど美しい映像。教室から見える景色が幻想的ですし、一つに絞ることはできません」と語った。

 続いて、ステージに本作のカギとなるアイテムであるダイヤル式の電話が登場。「島を出るには、失くしたものを見つけなければいけない」という内容にちなんで『これまでの人生で、失くしたもの』を受話器ごしに発表することに。

 中村は『小学2年の時に友達から渡してと頼まれたバレンタインチョコ』と告白し、キャスト陣からツッコミを浴びた。

 次に松本が『小学生の時の沖縄旅行で豚のぬいぐるみ』と回答。そして、『10代の時の笑顔』と回答した松岡が「11歳からこの世界でお仕事をしていて、だんだんと“大人の世界”が見えてきて、素直に笑えなくなりました」と話すと、すかさず横浜、飯豊が「たくさん笑わすから、大丈夫だよ。今楽しい?」とフォローした。

 矢作は『足の脂肪』と回答。この回答にキャスト陣が反応に困っていると、矢作は「足のサイズが24センチから22センチに落ちました。その謎はいまだ解明されずです」と説明した。

 飯豊は『童心の心』と答え、「小学校の時はおまじないが好きで、消しゴムに好きな人の名前を書いて知られずに使い切ると両想いになれるというおまじないをやっていたのですが、今ではそういったことも忘れてしまいました」と。

 横浜は『いきがっていた自分』と回答。「中学、高校の頃は少しやんちゃをしてしまって、格好つけていきがっていたんですけど、この仕事を初めて今の自分になりました。今振り返るとあの頃の自分は輝いていたなと思います。ただあの時の自分がいるから今の自分がいるので、どんな自分をも受け入れようとこの作品を見て思いました」と語った。

 最後に横浜は「あらためて本日はありがとうございます。この作品は鑑賞後それぞれ受け取り方が違うと思うので、皆さんの解釈で受け止めてほしいです。登場人物が自分と向き合って肯定して前に進んでいくので、皆さんにとってこの作品が自分の嫌な部分を肯定して好きになってもらうきっかけになるとうれしいです」とイベントを締めくくった。

映画「いなくなれ、群青」
公開中

原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)

出演:横浜流星 飯豊まりえ
矢作穂香 松岡広大 松本妃代 中村里帆
伊藤ゆみ 片山萌美 君沢ユウキ 岩井拳士朗/黒羽麻璃央

監督:柳明菜
脚本:高野水登
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」
主題歌プロデューサー:小林武史
配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ

©河野裕/新潮社©2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

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