10月19日(土)放送の『サワコの朝』が放送400回を迎え、安住紳一郎TBSアナウンサーがゲストとして登場する。
“秋の豪華トークスペシャル”と題して送る感謝月間第3弾(10月19日(土)放送)に、安住紳一郎TBSアナウンサーがゲストとして登場。その収録を終えて、阿川佐和子と安住アナが感想や、今後について語った。
◆収録を終えて、手応えはありましたか?
阿川:安住さんは、某週刊誌のゲストにも出てほしいと、ずっとお願いを絶対聞いてくれず、『サワコの朝』もずいぶん前からずっと出ていただきたいと言って、絶対聞いてくれず、ようやくこの日に至りましたので、私は狂喜乱舞でございますよ。かなったけど、大丈夫だったかな?安住さんが心地よかったかは分かりません。
安住:もう逃げ場所のない感じで。目線も外せず…。
阿川:今日は、いい勉強になりました!
安住:やめてくださいよ~。『サワコの朝』に自分が出るとは思っていなかったので、椅子を選ぶところから緊張しちゃって、最も選ばなさそうなイスを選んでしまいました。
阿川:この前の収録が岩城滉一さんご夫妻で、岩城さんがあの青い椅子を見て、「これはねぇな」って(笑)。
安住:そうですよね。だから、あの椅子を選んだ時点で、ちょっと浮き足立っちゃっているなっていうのは分かりました。
◆番組が400回を迎えていかがですか?
阿川:私がTBSで仕事を始めたのが1983年に『情報デスクToday』っていう番組で、“無能な頷き役”っていうあだ名がついたくらい「次はコマーシャルです」としか言わないのが生放送の最初なんですけど。素人だったから、毎年、「素人ですみません」って謝っていたら、6年で番組がなくなったんです。6年続けば十分で、長者番組だって言われて、何もできないうちに終わっちゃったって思ったけど。その時は6年は長かったなって思ったけど、『サワコの朝』は「え!」って言ってる間に8年たちましたね。なんだろう、この違いは。でも、毎日じゃないからね。年月のたち方がやっぱり倍くらい早くなっています。どうするんだろう、すぐ100歳になっちゃうわよ(笑)。安住さんの他に、400回誰がいますか!吉永小百合さんはこの間呼んじゃいましたし。
◆400回のゲストとして呼ばれて
安住:光栄ですよ。意外に放送回数って、見ている人たちには関係ないんですけど、阿川さんみたいにやっている人にとっては、100回200回の周年っていうのは、結構やったなっていう感じ。こんなおめでたい時に言うのもあれなんですけど、昔から放送業界の話で2年で1度ピンチがくるんですよ。番組に。大体だから、100の周回があぶないって言われてるんですよ。
阿川:何でも分析するのね。面白い。私は、何にも考えないで仕事をしてるから、なるほどねって思うけど。
安住:だから、阿川佐和子さんの心に再び火が付くように、社命を帯びてやってきました。
阿川:付かないんですけどね(笑)。じゃあ、2年に1度出てくださいよ!てこ入れで!
安住:いつも気を使われてますから、いい休憩になればいいなって思ったんですけど。
◆インタビューのプロ同士でやってみて
安住:同業者と仕事をするなんて、二度とごめんですね(笑)。やりづらいですもの。完全に何を聞こうか分かるから。
阿川:分かるってところがすごいでしょう?そこが嫌よね(笑)。何を聞こうと思っていたんですか、私は。
安住:少し大げさですけども、そうかとか。あと、瞬間的に阿川さんが次何をいくのかなってのは、予想クイズを自分の中で始めちゃったりしちゃう部分があったりして。ピッチャーがピッチャーの球を受けてる感じですね。
阿川:私が本格的に聞き手になったのは、今回が初めて。いつも『ぴったんこカン・カン』とか『キンスマ』でも。
安住:そうですね。その時は、僕が聞き手に回っているので。
阿川:いつも聞き手と、あるいは、何か特別番組で2人でロケをやったりとかっていうことはあったんですけど。何しろ、「今日、何の仕事だけ?」って言った時に、安住さんで、「大丈夫だ。何も考えないでいいや」っていうふうに思ってしまって行くと、本当に、ただ流ちょうっていうのではなくて、心地いいんですよね。隣にいらっしゃると、面白いことにもノってくれるし、聞かなきゃいけないこととか進行しなきゃいけないことはきちんと押さえるけども、そこでガチガチに絶対なってない。これが、腹黒いけど、本当に尊敬してるんですよ(笑)。すごい人だなって思って。
安住:もったいないお言葉、ありがとうございます。
◆阿川さんが考える『サワコの朝』での立ち位置
阿川:『サワコの朝』も週刊文春も、そこのところは同じだと思うんですけども、『サワコの朝』のほうがある程度構成があるかな。曲とか、提示しなきゃいけないVTRがあるとか。時には物があったりとか、演奏があったりとか、その段取りっていうものがあるから、そこをちゃんとつかみながらも、できる限り話していて、心地よく、こんなにしゃべったのに、短く感じるっていうふうにゲストに思っていただく場を提供するのを私のお仕事だと思っているから。私が聞かなきゃいけないことはもちろんあるんだけれども、そればかり押し出しても心地よくはないと思うので、そこのせめぎ合いですね。安住さんと違って、私は、今はもう時事的なインタビューっていうのがあんまりないから、ただ攻めるというよりも、いかにこの人が気持ちよくしゃべれたのかっていう空気もすごく大事だっと思うんですよね。出来上がった番組や誌面が。そこは、なるべく心がけているつもりです。
◆安住さんは90分短く感じた?
安住:少し早まって100分くらいやったのかな。終わってみて、脇汗びっしょりですよ(笑)。タレントさんと違って、本来見せていい部分と見せてはいけない部分がアナウンサーはあるので。芸能界、テレビ界の中では、ほぼピエロ的な存在なので。ピエロが普段何を食べているのかを聞かれているみたいな。そういう感じもちょっとありましたね。言っちゃいけないことというか、言うべきことじゃないみたいな。とにかく気恥ずかしい感じでしたね。やっぱり断ればよかった(笑)。今度、自分が聞く側として、普段の番組に戻った時に、もうちょっとインタビューに答えてる人に敬意をさらに払いたいって思います。こんなに人からずけずけと聞かれると、結構いろいろ感じるものなんだなと思いました。楽しくはなかったけど、貴重な経験をさせてもらいました。
『サワコの朝』
MBS/TBS系
10月19日(土)前7・30~8・00
©MBS