舞台「正しいオトナたち」の囲み取材が行われ、真矢ミキ、岡本健一、中嶋朋子、近藤芳正が登壇した。
本作は、真矢ミキ演じるヴェロックと、近藤芳正演じるミシェルのウリエ夫妻の家の居間が舞台。レイユ夫妻(妻・アネット:中嶋朋子/夫・アラン:岡本健一)の息子が安全と思われる公園でウリエ家の息子にケガを負わせてしまい、レイユ夫妻が家を訪れるところから始まる。お互いを探りながら冷静に話し合うも、2組ともそれなりの家庭であるという自負があるため、言い合ってしまう。そして、アネットの怒りが爆発し、そこから事態は思わぬ方向に進んでしまう…。
お互いに本音むき出しのバトルを繰り広げる物語だが、チームワークはバッチリだという。近藤は「大人ですよね。お互いに気を使いすぎず、つかず離れず…のよい関係だと思います。芝居の中でも、普段でも」と明かすと、真矢も「稽古の中でぶつかることもないですし、稽古をやればやるほど仲良くなっていくんです」と明かした。
真矢は5年ぶりの舞台に加え、ストレートプレイの舞台は初めてだという。「歌わないし、踊らないし、がっつりお芝居ができるということで喜んでいたんです。もちろん楽しんですけど、こんなにもストレートプレイがつらいとは。今頃になり、歌わないし踊らない舞台は、ずっとしゃべることになるっていうのを気づきました」と笑った。そして「“間”が重要になってきますし、思いっきりけんかをするんですが、心の中では皆さんとタッグを組んで挑んでいる気がします」と語った。
最後に、岡本は「この作品をなぜ今上演するのかっていうのが大切だと思う。教育のことや子供のこと、社会や夫婦について…など、いろんな意味が含まれていて、それが凝縮されているような内容になっています。何かのきっかけで腹を割ってオープンに感情を出すのが、大変だけどいかに大切なのかっていうのを体験しにきてもらえたら」と。真矢も「見終わった後に必ず何かが残ります。また女性陣は、1時間40分後には影も形もない、自然に崩壊したすごい姿になっていますので、ぜひ見逃さないでいただきたいです」とメッセージを送った。
舞台「正しいオトナたち」
11月28日(木)、29日(金)
光が丘・IMAホール
12月13日(金)~24日(火)
東京グローブ座