映画「アナと雪の女王2」大ヒット記念イベントに、前作に引き続き日本版声優を務めたエルサ役の松たか子、アナ役の神田沙也加が登壇した。
松は「約5年、皆さんが楽しみに待っていていただいて、何回か観られてる方もいらっしゃるとのことで素直にうれしいですね。自分たちの手を離れてお客さんが受け入れてくれて、魅力を広げてくださっているので、本当にありがたく思います」と。
そして、11月21日のイベントで本作の監督やプロデューサー、楽曲を手掛けたロペス夫妻との対面を果たした神田は「とにかく感謝ですよね。『アナ雪2』も前作と同じように愛されてほしいなと思って収録をさせていただきました。あと、先日のイベントでは一人で出させていただいたので、“貴重な存在”の松さんと一緒に立ててることがとにかくうれしいです」と喜びを語った。
約4年ぶりに再会を果たし、エルサ役、アナ役を務めた2人。松は「再びエルサに戻ることができるのか、不安でした。とにかく観て、聴いて、ストーリーを追いながら、エルサの気持ちを一緒になって探っていきました。うれしい半面、不安も同じくらいありました」と。
神田は「本作の上映にいたるまでに、自分の中で積み上げてきたアナ像が生き生きと演じられたらいいなと思っていたので、楽しんでやらせていただきました」と、アナの明るいキャラクターを楽しんだことを明かした。
本作の魅力について聞かれると、松は「もちろん、映像も美しいですし、楽曲も非常にパワフルなナンバーがそろっています。でも秋の風景の鮮やかな中に、寂しさというか、どこか物悲しいような影の部分が隠れているんですね。そういうところは日本の機微に通じるところがあるので、皆さんが楽しんでいただいている一つの要素になっているんだと思います」と分析。
神田は「エルサやアナは女王と王女ですが、決して完璧な人間ではなく、エルサは殻に閉じこもったり、不安に思っていることをアナに話せなかったりします。アナは寝ぐせがすごかったり(笑)、二人とも“人間らしいヒロイン”というのが魅力的だと思います」と語った。
そして、世界中で絶賛されている楽曲については「前作もかなり大きなナンバーがありながらも、もう一度作り出すという製作陣の皆さんの情熱を感じました。沙也加ちゃんから『姉さん、大変な曲になっています、イディナさん(エルサ役:イディナ・メンゼル)が限界に挑戦したらしいです』って連絡がきたんです。彼女のパワーも素晴らしいので、とにかくその情熱とパワーを感じてやりました」と、『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』の魅力を語った。
神田は、アナが歌う『私にできること』について「アナのソロ曲は決して明るい面だけではなく、とても大人っぽくて、言葉を音にのせるように演じながら歌わせていただきました」と振り返った。
本作の舞台は前作から3年後。エルサだけにしか聞こえない“不思議な歌声”によって、エルサとアナが未知の世界へ一歩踏み出す。そんなストーリーにちなんで、2人が“一歩踏み出したい”ことを聞かれると、松は「慌てない心を身につけたい」と意外な目標を明かし、会場は笑いに包まれた。
神田は「一人っ子なので、いろいろなところに一人で出かけちゃうんですけど、今度は一人東京ディズニーリゾートに行ってみたいです」とまさかの目標を語った。
最後に、アレンデール王国の舞台のモデルの一つであるノルウェーに伝わる“お祝いに鐘を鳴らす”という風習にちなみ、舞台に大きな鐘が登場。観客の掛け声を合図に松と神田が大ヒットを祝福する鐘を鳴らした。
松は「今回完結ということですが、沙也加ちゃんをはじめ、いろいろな人と出会えて、エルサとして幸せな時間を過ごすことができました」と。神田は「ずっと隣に松さんがいらっしゃって、心強いなと思いました。スクリーンの中では、アナも同じことを思ってる描写がたくさんあって、より姉妹としての絆が強く描かれています。本作は人と人との結びつきを描いたり、大切な人といることの大事さをつづった曲があったり、より心温まる作品になっています。私自身も、アナとしてとても貴重な体験をさせていただきました。これからもぜひ『アナ雪』を愛してください」と語りかけた。
映画「アナと雪の女王2」
公開中
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
声の出演:松たか子(エルサ)、神田沙也加(アナ)、吉田羊(イドゥナ)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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