King & Princeの平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人らが出演する「ジャニーズ・アイランド」の公開ゲネプロが行われ、平野、永瀬、髙橋海人をはじめ、HiHi Jets(髙橋優斗、井上瑞稀、猪狩蒼弥)、美 少年(岩﨑大昇、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、金指一世、藤井直樹)が登壇した。
本作は、King & Princeの平野、永瀬、髙橋海人を中心に、HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者、最年少10歳がいる研究生も含めた平均年齢15.5歳という歴代最年少のカンパニーを結成。2012年11月に上演したシリーズ第1作「ジャニーズ・ワールド」で、人間の喜びと悲しみを暦通り12のショーで表現し、少年たちが13月にあるユートピアを求める、奇想天外な物語をジャニー喜多川氏が創造。本作は、その原点に立ち返り、少年たちが「Show must go on」の意味を13月に求め宇宙へ旅に出るストーリーとなっている。
永瀬は日本初上陸のフライング「マジカルフライングREN」に挑戦。「去年までも額縁フライングをやらせてもらっていたんですけど、上がって逆さを向いてという2方向だけだったんですけど、今回は体の使い方が難しかったです。歩く幅も細くなっていて。他のメンバーより早めに現場に入って、ステージを使わせてもらって練習した」と苦労を明かしつつも、気合十分といった様子。
また、平野が昨年から挑戦している球体フライングもパワーアップ。平野が「球体を大きくしまして、中でバンジージャンプができるようになっています」と明かすと、記者から「このフライングに名前をつけるなら?」と尋ねられ、「『タマ球』で!」と即答。独特なネーミングセンスに笑いが起きた。永瀬が「名前を自分で決められるのはいいな。僕のは決まってたので」と語ると、髙橋海人が「そっち!?」とツッコみ、「うらやましさが勝っちゃった(笑)」と永瀬が返した。
髙橋海人は、平野が歌う「時計を止めて」に合わせ、自身の絵心を生かした「サンドアート」と、学徒動員のシーンでオリジナルのダンスを披露しているが「要望を出しすぎて、フライングが少ない。もっと飛びたかった」とぼやくひと幕も。また「サンドアート」では、自身を描いていると告白。平野が「隣で歌っているから、俺のことを書いてくれてると思っていた」と驚くと、髙橋海人は「どんどん変わっていくと思います!」とアピールした。
ダンスについては「去年ジャニーさんに初めてほめてもらった。今年は悲劇が重なるシーンで“戦争”をテーマにやらせてもらってます」と。またそのシーンに参加している井上、那須、浮所、藤井らについて「去年やった時から『出たい』と言ってくれていて。ダンスが好きっていう熱意が伝わってきたから入れさせてもらいました。鏡の前で練習もずっとしていて頼もしいです」と信頼している様子。
那須は「去年、皆さんやられていて、とても完成度が高かったので、とてもプレッシャーがある。いざやってみると、後ろから前へバーっと行く振りがカッコいいんですけど、めちゃくちゃ難しくて…」と少し不安げに語った。
ローラースケートを得意とするHiHi Jetsは、2メートルほどのバンクを使いパフォーマンス。髙橋優斗は「大変だったんですよ。初めてバンクを3つ置いたんですけど、僕だけ直前までできなくて…(苦笑)。ヘルメットをしたいんですけど、ニット帽を付けて逃げてます(笑)」と。井上が「スピードがめちゃくちゃ出て、最初は怖かった」と打ち明けると、猪狩が「昨日やった最終の通し稽古まで1回も成功していなかったんです。ゲネで失敗したら、変更しようかと思って、ラストチャンスだと思って挑んだら、初めて成功した」と裏話を明かした。
2幕では、本作のエターナル・プロデューサーとなっているジャニー喜多川氏へ想いを馳せるひと幕も。せりふは、実際にかけられた言葉などを思い出して言っていたという。思わず涙がこぼれたという平野は「リハーサルではそんなことなかったんですけどね。研修生と呼ばれている小さい子たち後輩もいるので、恥ずかしい気持ちもあって、控えめにしてたんですけど、ゲネでは解放されちゃいましたね。何度もサウンドチェックしたのに、詰まっちゃったから意味がなくなっちゃった(笑)」と少しおどけながら語った。
最後に、平野が「僕たちがジャニーさんがいない状況で、一生懸命作った舞台ですので、観に来てくださる方には、すてきなパフォーマンスをお見せしたいと思います。今日から2か月間というロングランなので、体調を崩さず、このカンパニーで頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と意気込んだ。
「ジャニーズ・アイランド」は、東京・帝国劇場で2020年1月27日(月)まで上演される。
写真/中田智章