今江大地(関西ジャニーズJr.)が初主演を務める舞台「冒険者たちのホテル~ドラゴンクエストXに集いし仲間たち~」の公開ゲネプロが行われ、今江をはじめ、米原幸佑、近藤頌利、丸山敦史、花奈澪、演出も手掛ける佐野瑞樹が囲み取材に応じた。
本作は、2016年に演劇集団イヌッコロにより上演され、続く2017年には「ドラゴンクエスト夏祭り2017」の会場である東京ビッグサイトでも上演。オンラインRPGにハマった主人公、さらにオンラインゲーム仲間が集まり、ホテルの従業員や主人公の妻までも巻き込んで起こる、ウソがウソを呼び、勘違いが勘違いを増幅させていくワンシチュエーションコメディとして大きな話題を呼んだ。
今回は、佐野瑞樹による新演出で、主演に関西ジャニーズJr.の今江大地を迎え、「ドラゴンクエストXに集いし仲間たち」というサブタイトルを掲げて上演される。
初日を迎えて、今江が「佐野さんと、ここにいる共演者の方たちと、スタッフさんと、僕の初めての主演がこの方たちで、ほんまに幸せやなって思いました。ゲネの手応えとしては、まあまあ(苦笑)。めっちゃ緊張して、足が震えていたので、あかんな」と告白。
佐野は「コメディで、会話劇なので、とにかくお客さんを笑わせないと意味がないので、そのあたりはみっちり稽古をしてきた。あとはこれを初日のお客様にどこまで笑ってもらえるか、ドキドキしながらも楽しみです」と語った。
花奈は「1か月みんなで稽古をしてきて、やっと皆さんに見てもらえると思うとすごく楽しみ。今江君にきちんと妻って思ってもらえるように、11公演、妻役を頑張りたい」と。さらに「ゲネで、結婚指輪を吹っ飛ばしていたので、後で怒りたいと思います」と宣言し、今江はタジタジに。
近藤は「お客さんの空気を感じて、こっちもやらないといけないと思うので、日によって違う公演になると思う。役者陣が、劇場の空気をくみ取って1公演1公演できたら」と。
米原は「大地とすごい絡みが多く、振り回されるだけ振り回される役なんですけど、本当に楽しく稽古から今日のゲネプロまでできたので、僕らが楽しんでワタワタしている様子とかがお客さんに伝われば一番いいんじゃないかな」と語った。
丸山が「稽古でやることはやってきたので、あとはお客さまが入って初めて完成する舞台なので、コメディということでお客さまと一体となって、素晴らしいものを作り上げられたらなと。稽古で芝居もいろいろ詰めていたけど、最後までつまらなかったのは、カーテンコールでの今江大地君の登場のシーン。歩き方がかわいらしいんですけど…。皆さんに見てもらいたいんですけど、もしかしたら進歩して、千秋楽はすごく堂々と歩くかも」と語ると、米原も「小学生の入場だもんな(笑)」とツッコんだ。今江は「全然、慣れなくて…。めっちゃ緊張するんですよ。はじめは無の表情過ぎて、笑ったほうがいいってなった」と裏話を明かした。
また、ゲームにまつわるエピソードについて、今江が「この前大阪で別の舞台が始まる日とか、終わってからもハマってたゲームがありましたね。ドラクエも始めまして、なかなか楽しいです。唯一オフだった日もゲームしに稽古場行きました(笑)」と語ると、佐野が「稽古場でゲームしてて怒られない現場はたぶん、ここだけだよね」と。これには、共演者たちも「そうだね」と同意。花奈が「むしろ、誠意に見られるところがすごい」と語った。
この舞台で初共演となる今江と佐野。今江は「はじめの撮影の時に初対面で、ごあいさつしたときに気にかけてくれて。喉の心配とかもしてくれて、すごく優しい方」と印象を語った。
佐野は「こうやって(ジャニーズ事務所)退所後も、一緒にお仕事をさせていただけることは非常にうれしいこと。だからこそ、しっかりと期待に応えていかなきゃいけないなっていう思いもすごくあったので、大地君が来たということで、どこへ出しても恥ずかしくないように鍛えあげなきゃと思って。余計なプレッシャーが僕にもかかって(笑)。がっつり二人三脚で稽古してきました」と語った。
舞台「冒険者たちのホテル~ドラゴンクエストXに集いし仲間たち~」は、東京・俳優座劇場で12月26日(木)まで上演される。