勝地涼、伊藤淳史、瀧本美織、稲葉友、丸山智己が、2020年1月3日(金)から3夜連続で放送される『破天荒フェニックス』(テレビ朝日系)の見どころなどを語った。
原作は、実話を基にした田中修治さんのビジネス小説。主演の勝地演じる倒産寸前の眼鏡チェーンを買収した破天荒な茶髪社長が、絶体絶命のピンチを乗り越えながら世界進出を目指す物語。伊藤は相棒の経理担当を、滝本、稲葉、丸山は社長室のメンバーを演じている。
全員かしこまって作品への思いを激白!
「ウソみたいな奇跡のような話」(勝地)
勝地「原作を読ませていただいて、ウソみたいな奇跡のような話だなと思ったし、“こういう人がいるんだ!”“こういう社長がいるんだ!”っていうのを知ることができました。今の時代って、ちょっと冷めた人が多いと思うんですけど、この本を読んで“熱く生きたっていいんだ!”ってワクワクしたんです。連続ドラマで主役をやるのが初めてなんですが、この作品で、この役をやれるのがうれしかったです」
伊藤「“やり過ぎでしょ!”とか“ドラマチック過ぎるでしょ!”ってツッコみたくなるくらい、本当に衝撃的で破天荒な話なんですよ。でも、やり過ぎに見えるけど…実話をベースにした話って強いなと思いました。みんなで思い切り破天荒なキャラを演じ抜きました」
瀧本「社長のバイタリティーとか即決するスピードとか、仲間を大切にする気持ち、すごく大切なものがいっぱい詰まった作品だと思います。すごく充実した撮影期間を過ごして、私たちも本当の仲間になれた気がします」
稲葉「膨大なエネルギーのあるお話だなって思ったんです。しかも、それが実話を基にしてるって! 人と人が関わって起こる問題や、それによって起こるドラマチックなできごとの連続なので、それ相応のエネルギーをもって臨まないといけないなと思っていました」
丸山「ドキドキする展開がジェットコースターのように続くので、実際にあったことだなんて信じられない気持ちでした。今回、初めてご一緒する方が多かったんですが、こんな破天荒な人たちをどう演じるんだろうって、すごく楽しみだったんです。ふたを開けてみたらすごくいいチームになりました…って、みんな笑ってるよね(笑)」
勝地「いや、なんかいつもと違うなと思って…みんな、かしこまってるよね(笑)」
伊藤「いつもこんな感じですよ」
稲葉「いやあっくん、全然違う…」
瀧本「ホント(笑)」
伊藤「なんか、僕だけ違うみたいに言われていますけれども、いつもこんな感じです。とにかく明るく楽しくっていうことだけを考えて、真面目に現場を盛り上げていました(笑)」
「NG出してもギスギスしないようにしよう(笑)」
自然にせりふ合わせが始まる現場
勝地「お金に関することとか専門用語も多いので、早めにせりふを入れて理解しておかないとスラスラ出てこなくて大変なんですけど、抱えている不安はみんな一緒だったんですよね。だから現場で空き時間に僕がポロッとせりふを言うと、みんなが自然と続けてくれるんです。今までの現場の中で一番せりふの練習をしましたね。そういうのもあってチームワークも出来てきたのかなと思います」
伊藤「社長室のシーンはせりふの量がすごいんですよ。しかも一日に撮る分量もすごい(笑)。でもこのメンバーだから、次撮るシーン、明日撮るシーンって、合間にみんなでせりふ合わせをしていました。それはやっぱり涼君がやろうって言ってくれたからだよね」
稲葉「初日に言ってくれたんですよね。『どんどんやってこう』って」
伊藤「そうそう、あれは大きかったですね。あの一言があったから、頑張って乗り越えられたよね。あと、『NG出してもギスギスしないようにしましょうね』とか(笑)」
勝地涼&伊藤淳史――ずっと一緒にいた二人は現場巻き込み型のナイスバディ
勝地「伊藤さんとは現場でずっと一緒にいました。あと空き時間もずっと一緒にしゃべっていましたね。心掛けたわけじゃないですけど、伊藤さんが本当にしゃべりやすい方で、初日から一緒にいるのが心地よかったんです。不安だからせりふをなるべく早く覚えておきたいとかタイプも似ていたので、『じゃあ練習しましょう』とか『NG出してもギスギスしないようにしましょうね』って話していました(笑)」
伊藤「そうだったね(笑)」
勝地「そういうことを結構初日に話せたので、呼吸ができていったのかなという感じはします。どんな球を投げても、伊藤さんが全部受け止めてくれるので、安心感はありました」
稲葉「僕らはそんなお二人を見ていて、めちゃめちゃ楽しかったですよね」
丸山「うん、楽しかったね」
稲葉「二人だけで盛り上がるんじゃなくて、僕らも巻き込んでくれるので。現場全体を楽しい空気にしてくれる二人なんです」
瀧本「二人が見つめ合うシーンがあるんですけど、ちょっと恋人みたいというか、愛を感じたというか…」
伊藤「愛を感じちゃったの?(笑)」
稲葉「『おっさんずラブ』の話をしてるの?(笑)」
瀧本「そうじゃないんだけど(笑)、それくらいの絆を感じたの!」
丸山「僕がクランクインした時には、もう既に空気が出来上がっていたんですよ。せりふ量も多いし、みんなどうしてるんだろうなって不安もあったんですけど、最初に『せりふの量も多いし、ギスギスはやめましょ!』って言ってくれたんです。それで気が楽になって、初日からバカ話で盛り上がりました(笑)」
稲葉「あと、社長のせりふで『やりなよ』っていうのがあるんです。社員の提案を即決して『やりなよ、任せるよ』って言うんですけど。なんかそれに全員がすごくハマッちゃって。勝地さんの中毒性のあるせりふの言い回しもあったんだと思うんですけど、毎日みんなで言ってました(笑)」
丸山「そうそう!…やりなよ」
伊藤「任せるよ」
稲葉「だいたい誰かが『やりなよ』って言ったら、淳史さんが…」
伊藤「任せるよ」
丸山「あっくんには、そんなせりふないんですけどね(笑)」
伊藤「そうなんですよ! 役柄的には『おいおい、やりなよなんて言うなよ!』って止める側なので(笑)。だから憧れみたいなのがあったんでしょうね、『任せるよ』って言葉に(笑)」
丸山「ホントにずーっと言ってたねぇ」
伊藤「でも、そういうのでチームワークって生まれるじゃないですか」
勝地「楽しかったねぇ」
丸山「どういうシーンなのかはオンエアで確認してくださいね」
勝地涼は自称・破天荒!
…しかしその真相は「かなり真面目で完璧な座長」(伊藤)
伊藤「僕のほうが涼君よりほんのちょっとだけ先輩なんですけど、特にそういう感じでもなく(笑)。初日から仲良く、ずっと待ち時間も話していました。それは僕にだけでなく、ほかの出演者の皆さんにも、スタッフの皆さんにもそうだし。気を遣いすぎることもなく、いい空気感で現場が進んでいましたね。座長によって現場の空気って変わると思うし、待ち時間の感じとか取り組み方も変わると思うんですけど、絶妙なバランスと空気の作り方をしてくれたので、いい座長だなって思います…このくらいでいい?」
勝地「…もうちょっと(笑)」
稲葉「足りなかったらしい(笑)」
丸山「個人の仕事だから、どうしたって皆さん壁があるじゃないですか。自分のやり方もそれぞれあると思うし。特に主役は抱えなきゃいけないものも多いと思うんですけど、そういう垣根が全然なくて、みんなを一体にしてくれたのは主役の懐の深さなんじゃないかなと…こんなもんでいいですかね?」
勝地「…もうちょっとだけ(笑)」
稲葉「なんだろう、巻き込んでくれる力がすごく強い人だなって思いました。なんか…絶妙なんです。後輩心もめっちゃわかってくれるし、先輩への敬意もしっかり払われてるし」
伊藤「え?先輩への敬意?」
稲葉「え?記憶違い?(笑)あと、みんなの呼び名をどうしようかって話になったんですよ、仲良くなるために。伊藤さんは『あっくんって呼んで』って言ってくれて。それ以来、僕らもあっくんって呼ばせていただいてるんですけど。涼さんは『じゃあ俺、“主役”って呼んで』って(笑)。だからこの現場はみんな涼さんのことを“主役”って呼んでるんです(笑)」
丸山「これ、ウソみたいなホントの話なんですよ(笑)」
瀧本「うん、ホント(笑)」
稲葉「仲良くなってSNSのトークグループが出来たりなんかして、そのグループ名が“勝地・主役・涼”っていう、ミドルネームみたいになってる(笑)」
勝地「だってホントのことだから(笑)」
稲葉「このスタンスがむしろ気持ちよくて」
瀧本「そうそう、もはや気持ちいいんです!」
伊藤「言わなくてもみんな主役だって分かってるのに(笑)」
稲葉「でもこれが心地よくて、すごくいい現場だったなって。先輩も後輩もやりやすい現場」
瀧本「私、男性陣の中で女性一人なんですけど、そういうのも関係なく、会話に参加させてくれるというか、気を遣わせない雰囲気を作ってくださいました。主役は、壁がない方なので」
勝地「主役ってあまり経験したことないんですけど、今回は皆さんに調理してもらう気分でいたんです。普段はもう少し神経質なところがあったりするんですけど、そこを飛び越えてザックリ楽しむようにしてみたんです。そうすると、皆さんがそれぞれのキャラクターで面白くしてくださるんだろうなって。気負わず、ありのままの自分でいられたらいいなと思っていたので、普段のままでした。皆さんとコミュニケーションを取りながらやっていったら、ホントにみんなが仲良くなったので、それがすごくうれしいです。撮影が終わったら飲みに行こうって話もしています」
伊藤「『僕、主役なんで』とかふざけて言うんですけど、実はかなり真面目なんです。せりふめっちゃ覚えてるし。『せりふ覚え悪い』って言いながら、すごい勢いで完璧にやり切る。でも、あんまりそんな感じに見えないじゃないですか(笑)。でもね、ホントに真面目!」
勝地「全然真面目じゃない。真面目じゃないよ!」
伊藤「ほら!こうやってごまかさないと自分の中でバランスが取れないんでしょうね(笑)」
勝地「違うよ、俺、破天荒だから!(笑)」
「この先どんな時代になっても人と人が助け合う大切さは変わらない!」(勝地)
勝地「原作の田中(修治)社長もそうだったと思うんですけど、絶対につらくて下を向きたかった瞬間もあったはずなのに、常に前に進み続ける道を選んだんですよね。この作品をやっている時、“もっと頑張ろう”とか“悩むんだったら先に進もう”とか…そういう意欲みたいなものがすごく湧いてきたんです。それが見た人にも伝わるといいなと思います。あと、この作品には、3・11の地震のことも出てくるんです。そこで何をするべきかっていう判断の速さ、『じゃあ行こうよ』『俺らにできることはこれしかない。だったらやろうよ』という行動力、この先どんな時代になっていくかは分からないけど、人と人が助け合って生きていかなくてはならないっていうことに変わりはないと思うんです。この作品でそういう前向きな気持ちや、人と人が助け合っていく大切さをすごく感じたので、見てくれる人にも伝わればいいなって…主役は思う」
瀧本「締めくくりに…!?」
稲葉「まだ言うの!?」
丸山「いいこと言ってるんだけどねぇ、ホントに」
伊藤「恥ずかしいんだよ、こういう真面目な良いことを言うのが。『主役』って言わないと、バランスが崩れちゃうの(笑)」
新春3夜連続ドラマ『破天荒フェニックス』
テレビ朝日系(一部地域を除く)
第1夜 2020年1月3日(金)後11・15~深0・15ほか
第2夜 2020年1月4日(土)後11・15~深0・15ほか
第3夜 2020年1月5日(日)後11・10~深0・10ほか
©テレビ朝日