舞台「罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~」の公開ゲネプロ・囲み取材が行われ、佐藤B作、辰巳雄大、小林麻耶、菅原りこ、あめくみちこ、鈴木杏樹、片岡鶴太郎ら出演者14名が登壇した。
三谷幸喜原作、モトイキシゲキ演出の本作。ある日の午後、高級マンションの1室で、以前この部屋の持ち主だった鏑木研四郎(佐藤)がテレビの修理屋を装ってやってくるところから始まる。ちょっとした嘘のはずが、繕えば繕うほどに、いつの間にか大ごとに…。
初日を迎え、佐藤は「三谷君の作品は細かいせりふのやりとりで笑いを起こすので、本当に稽古が大事になってくる。今回、稽古を随分とできたので、あとは誰かが本番で失敗しないことを願うだけ。…危ない人が何人かいますが、その日のお芝居として楽しく引き受けていこうと思います」と意気込みを語った。
登壇キャストを見て「中華料理屋の床ぐらい濃い」と話す片岡は「稽古場では本当に楽しくて笑いの絶えない、いい稽古ができました。それが本番でキチッと出ると思います!…まあ、本番で出なかったらどこで出るんだっていう」と笑った。
片岡演じる鴨田の妻・まち子を演じる鈴木も「本当に楽しいメンバーで、アドリブなのか、間違っているのか、はたまた三谷さんの本なのか…というのが分からないぐらい成立していて。ぜひ、この舞台を見て笑っていただいて『どこがアドリブだったんだろう?』とか、思いながら見ていただくのも面白いと思います。あと、片岡さんのショーが見られますので、2020年の初大笑いをしていただけたら」と見どころを語った。
鏑木の娘・ちよみ(菅原)の恋人・万次郎を演じる辰巳は、本作の稽古にあまり参加できなかったという。「10回ぐらい行けたかなっていう、まさに稽古は『辰巳のない嘘』になってしまったのですが(笑)。でも、三谷さんの本が面白いので、せりふはバッチリです!稽古では、皆さんのお芝居を見て勉強させていただくことも多くて。そんな先輩の皆さんの胸を借りて思いっきり楽しみたいと思います!」と。続けて「また、三谷さん脚本の大河ドラマが2022年に決まったので、僕も呼ばれるように気合入っております。三谷さん、よろしくお願いいたします!」とアピールした。
意気込む辰巳と反対に佐藤は「本の面白さを伝えるのが大変で、三谷君ご本人が厳しい方なので(舞台を)見に来なきゃいいなって。初日に来るかも…とはおっしゃっていたのですが、どうなるか。もし来ていただいたら、みんなに大変なダメ出しがあるかもしれない」と不安な表情を見せる場面も。
稽古にあまり参加していないから…という理由で締めのコメントの大役を任された辰巳は「僕自身、今までとはまた違った作品に携わることができ、そこに三谷さん作品ということで今回の舞台は財産になるなと感じています。本番は何があるか分からないので、皆さんと一緒に楽しみたい。皆さま、2020年の初大笑いをしに劇場に来てください!」とメッセージを送り、全員で「よいしょー!」と気合を入れた。
三谷幸喜原作「アパッチ砦の攻防」より
「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~
1月9日(木)より東京・ヒューリックホール東京ほかで上演
原作:三谷幸喜
演出:モトイキシゲキ
出演:佐藤B作、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~/Wキャスト=1月、2月公演出演)、室龍太(関西ジャニーズJr./Wキャスト=3月公演出演)、小林麻耶、菅原りこ、あめくみちこ、黒田こらん、小林美江、山本ふじこ(Wキャスト)、星野園美(Wキャスト)、まいど豊、佐渡稔、鈴木杏樹、片岡鶴太郎