1月24日(金)スタートの『絶メシロード』(テレビ東京ほか)で、絶滅してしまうかもしれない絶品メシ“絶メシ”を求めて日本全国を巡る主人公・須田民生を演じる濱津隆之さんにインタビュー!ドラマの見どころのほか、2020年の目標も聞きました。
お店のたたずまい、店主の人柄、ご飯のセットで楽しんでもらえたら
◆地上波連続ドラマ初主演となります。
主演と聞いて緊張や不安もありましたが、撮影が始まったらそれどころじゃないというか。僕がやることは主演であろうがなかろうが一緒なので、変に力んで意気込むこともなく、自分の思うように民生を演じました。ただ、僕が主演ドラマをやると解禁されてからすごく反響を頂いて。姉からも連絡が来ましたし、ツイッターにもたくさん反応を頂きました。
◆作品の印象がいかがですか?
面白いなと思いました。“絶メシ”といいつつも、“THEグルメドラマ”というわけでもなく、お店のたたずまいや店主さんの人柄、民生自身の話が盛り込まれているので、他のグルメドラマとは違っている部分があると思います。“絶メシ”だけではなく、店主さんの人柄やお店の常連客、食べ物、お店のセットで楽しんでもらえたらうれしいです。
◆演じる民生は、真面目で心優しいごく普通の中年サラリーマンです。役柄との共通点や演じる上で意識したことはありますか?
民生の妻や娘にちょっと押されていたり、仕事でも頼まれたらNOと言えない感じだったり、言いたいことも遠慮して言えないところや情けないというか、自分の中にため込むタイプなのは似ているかもしれません。なので、役作りというのも特別何かをしたという感じもなく、基本的には自分が思った通りに演じていました。ただはしゃぐところや何かに立ち向かっていくような場面では、自分自身が強く出すぎないように、民生から僕の感情がにじみ出すぎないように…というのは気をつけました。
◆絶メシを食べるシーンで意識されたことは?
所作をきれいに…というのはあまり意識していなくて。ただ目の前にあるご飯をおいしく食べよう!と気持ちで撮影していました。食べるシーンがあるときは、満腹で撮影に入って食べられなくなるのは良くないので、朝からご飯を抜いて挑んだぐらいですかね。あと、食べているときはモノローグが流れているので、モノローグ通りに箸を運ばないといけなかったんですけど、テストの時にモノローグを読んでもらえたので、ざっくり覚えていたのと併せて、頭の中で流しながらやっていました。といっても、モノローグを意識しすぎちゃうとご飯を味わえないので、間合いや流れをつかんだあとは、おいしく食べるようにしていました。出てくるご飯、全ておいしかったです!
◆登場する“絶メシ”で印象に残っているメニューはありますか?
群馬県高崎市にある中華料理店のラーメン!しょうゆベースでメンマとチャーシュー、ナルトにホウレンソウ…という、シンプルで一番好きなタイプでした。麺は毎朝、店主のオヤジさんが打っているんだそうです。それが本当においしくて。下手なことをしていなくて、シンプルな中にも味わいがあって、おいしかったです!
◆民生は絶メシを探すために車中泊をしながら1泊2日で旅をしています。車中泊にどんなイメージをお持ちですか?
車の空間を独り占めできるので、ぜいたくでいいなと。豪華なものがなくても寝られる車と、車を停められる場所があれば、自由に時間を過ごせるので。僕自身、車は持っていないんですけど、所持していたらやりたくなるなと思いました。またいろんなグッズがあるので、使いたいグッズを集めて自分だけのスペースを作っていくのが楽しいと思いますし、今、車中泊ができる場所も増えているそうなので、車中泊に興味を持っている方は、このドラマを見ると実行したくなると思います(笑)。
◆車中泊を始めるだけでなく、絶メシに興味を持って、実際の店舗に足を運んでいただけたらうれしいですよね。
そうですね。登場するグルメは本当に全ておいしかったですし、お店の雰囲気も店主さんの人柄もすてきなお店ばかりでした。放送が始まってから、少しずつ民生と同じ体験をしてくださる方が増えたらいいなと思います。民生のようにコソコソしないで宣言しちゃってもいいと思うんです。奥さんに「ちょっとこれから“絶メシ”行ってくるから」って(笑)。
僕も視聴者の皆さんと一緒にオンエアを見て楽しみます!
◆ちなみに、濱津さんは休みの日はどう過ごされますか?
音楽を聞くことが趣味なので、レコードショップに行くことが多いです。特にお目当ての物がなくても行って、ぶらぶらしているうちによさそうなものがあれば買うことも。音楽が好きなので、ライブにも行ってみたいのですが、なかなか腰が上がらなくて(笑)。毎年、大きいフェスが開催されるのを見て「今年こそ!」と思っているものの、行けないままズルズル来ています…(笑)。
◆2019年はたくさんの作品に出演され、激動の1年だったと思います。2020年の目標を教えてください。
2019年は、ありがたいことにたくさんオファーを頂きました。1年というより2年分ぐらい濃くて充実した毎日だったので、あっという間でした。2020年も引き続き、このまま頑張っていきたいです。『絶メシロード』もスタートしますので、この作品に自分自身が背中を押されて、より前に進んでいけたら。僕自身もドラマの完パケを頂いているんですけど、まだ見られていないので、オンエアまで見ないで、視聴者の方と一緒に楽しめたらいいなと思います。
プライベートでは…旅行したいですね。修学旅行や舞台あいさつ以外、プライベートで遠出することが今までなかったので、フラッとひとり旅ができたらいいなと。出雲大社にある「大しめ縄」を見に行きたいです。あと、いつかフェスに行けたらいいなと思います!
■PROFILE
●はまつ・たかゆき…1981年8月25日生まれ。埼玉県出身。映画「透子のセカイ」(2020年公開)、テアトロコントSpecialミズタニーのベストセレクション「米つぶサイズの地球」(2020年3月25日(水)~29日(日)上演)が控えている。
Twitter:@Atmicfun
■ドラマ情報
ドラマ25
『絶メシロード』
1月24日(金)スタート
テレビ東京ほか
毎週(金)深0・52~1・23
原案:「絶メシリスト」(博報堂ケトル)
脚本:森ハヤシ、村上大樹、家城啓之
演出:菅井祐介、古川豪、小沼雄一、原廣利
出演:濱津隆之、酒井若菜、西村瑠香(青春高校3年C組)、長村航希、野間口徹/山本耕史
©「絶メシRoad」製作委員会
●photo/中村圭吾 ●text/宮西由加