2月9日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、スキージャンプ選手の小林陵侑に密着する。
昨シーズン、ワールドカップスキー男子ジャンプで28戦中13勝と圧倒的な強さで、日本男子史上初の快挙となる個人総合優勝を果たした小林陵侑、23歳。2016年のW杯の大会では、若干20歳にして7位という鮮烈なデビューを果たし、さらに2018年の平昌オリンピックでは、ノーマルヒルで7位入賞。そこから小林の快進撃が続いた。
そして、2018年11月25日、フィンランドのルカ大会で、ヒルレコードの147.5メートルを飛んだ時は、オーストリアの放送局のキャスターが実況で「一体どこの惑星から来たんだコバヤシ!君は宇宙人か」と絶叫。ドイツの新聞は“宇宙人”と見出しを付け「大会中、選手やコーチの間では、この青年の話で持ちきりだった」とその熱狂ぶりを伝えた。
だが、今シーズンは一転、不調にあえいでいる。序盤は腰痛で苦しみ、各国メディアの取材も増加、心身に想像以上の負担がかかっているという。
2月1日、2日に、地元・札幌で行われるW杯。小林は大声援を背に、どんなジャンプを見せるのか。奇跡の復活劇となるのか、世界王者の苦悩のシーズンを追う。
<スキージャンプ選手/小林陵侑 プロフィール>
1996年11月8日、岩手県八幡平市生まれ。
5歳でスキーを始め、小学1年でジャンプに取り組む。スキーを教えたのは、スキー距離の選手だった父の宏典さん。兄・潤志郎さんをはじめ、4人兄弟の全員がスキー選手に育った。
原点は子どもたちが自宅庭の雪で作った「ジャンプ台」だという。高さ3メートルの台を飛び、すぐに20メートルの台にも挑戦。中学生の時に頭角を表した。
“スキージャンプ界のレジェンド”葛西紀明と同じ、土屋ホームスキー部に所属。
高校まではノルディック複合とジャンプの両方に出場していたが、入社と同時にジャンプに専念する事を決意。
何があっても飄々としている性格だが、2シーズン前のW杯で成績が低迷し、負けん気に火がついた。男子スキージャンプ界において世界を牽引する存在として、今後もさらなる飛躍が期待されている。
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