山口もえ&麒麟、きかんしゃトーマス劇場版最新作で公開アフレコに初挑戦!

映画
2020年02月09日

 4月3日(金)公開の「きかんしゃトーマス」シリーズの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』。その公開アフレコ収録が行われ、イタリア出身の女の子機関車・ジーナの声を演じた山口もえ、歌が大好きなイタリアの機関車・ロレンツォを演じた麒麟・川島明、ロレンツォの歌のパートナーである客車のベッペに扮した麒麟・田村裕が登場した。

 山口と麒麟さんの2人がマスコミの前に姿を現すと、まずは山口がやや緊張気味な面持ちで挨拶。思わず山口が、「こんなに(報道陣が)来てくださっているとは思わなくて…」と本音をこぼすと、麒麟の2人も「こんなに人いると思ってなかったですもんね」(川島)、「ビックリしました」(田村)と驚いた様子を見せつつも、冒頭から時折、キャスト同士仲睦まじいトークを織り交ぜながらイベントがスタートした。

 まず山口が披露したのは、遺跡の発掘現場で、「ファンタスティコ!」というかわいらしいジーナの口癖が飛び出すシーン。山口らしい周りを包み込むような優しい声で、女の子機関車ジーナをキュートに演じ切った。対する麒麟の2人が披露したのは、川島演じるロレンツォと田村演じるベッペが、トーマスと初対面するシーン。歌が大好きな古い機関車というキャラクターを持ち前の低音ボイスを生かしながら見事に表現する川島のいっぽうで、田村も普段のイメージとはまたひと味違う、かわいらしい声と演技でベッペを熱演。アフレコ中も2人のコンビネーションが存分に発揮された。

 トークセッションに移ると、まず山口が「私が演じるジーナはイタリアで働いていて、自分の仕事に誇りを持っている機関車です。考古学で色々なものを発掘したり、人を運んだりする機関車なんです」と、自身が演じた役どころについて説明。「今年で芸能生活25周年なんですが、こんな大役をいただけるなんて…、本当に驚きました! オファーをいただいた時、ほんの少し登場するくらいの役かなと思っていたのですが、登場シーンも結構多くて(笑)」と、大役の抜擢に驚きの感想を語りつつも、「トーマスにイタリアの素晴らしさを教えてあげる役どころなので、難しい言葉もたくさん出てきて大変でしたが、元気ハツラツに、トーマスがちょっとジーナのことを好きになってくれるようなジーナになるように、頑張って演じました」と振り返った。

 いっぽう、川島も「ナレーションの経験はありますが、アニメのアフレコは全然だったので(オファーに)驚きましたね。今回ロレンツォという、物語の“キー”的なキャラクターを演じたのですが、結構な大役を任すやん? と(笑)」と、山口と同じく大役の抜擢に衝撃を受けたそう。アフレコ現場の様子を「ロレンツォは歌うことが大好きなキャラクターなんですが、アフレコも台詞1、歌9くらいの割合で(笑)、ほとんど歌っていましたね。キーも高かったので、自分でも想像できない声が出てきました。喉仏が飛んでいくかと思いましたが(笑)」と語るとおり、歌唱シーンの大変さを振り返りながら、アフレコに手応えを滲ませていた。さらに田村には、MCから「田村さんが演じたベッペがかわいい声と評判ですが」と触れられると、「マジですか!? スタジオ収録の時、そんな声一切聞こえてこなかったですよ(笑)」と突っ込む場面も。「過去に一度だけアニメに声優として出演させていただいた時、なじみ過ぎていて、どこで登場しているか分からなかったと言われたことがありました。この声を演じているのは田村、とハードルを下げて見ると良いらしいです(笑)」とコメントした。

 さらに、MCから改めてオファーを受けた当時について質問が及ぶと、「私でいいの!?と思いました。よく特徴的な声と言われることが多いですし、家でもGoogle Homeに『OK,Google』と言っても全然反応してくれないし…(笑)」と率直な心境を振り返る山口。「まさか子供が幼い頃から見ていたトーマスの作品に参加出来るチャンスをいただけるなんて…。でも自信がなかったので、実は一晩考える時間をいただいたんです。家族にも相談したら、『見たい!良いチャンスじゃない?』と言ってくれて」と当時を回顧。さらに麒麟の2人から、声優経験もある旦那さん(爆笑問題の田中裕二)からのアドバイスについて聞かれると、「『監督の言うとおりにやれば何とかなる』と言われて、それで出演を決めました。アフレコ当日は子供たちからハグを貰ったり、夫も『頑張って』と後押ししてくれて。アフレコが終わった日は思わずみんなで抱き合いました」と、仲睦まじいエピソードを披露した。

 また、2歳の娘がいる川島も「ちょうど娘がトーマスにハマりだした時期で。こんなタイミングでオファーをいただけるとは、めちゃくちゃうれしかったですね。お父さん、トーマスにロレンツォ役で出るんやで、と伝えたら『え、誰?』と言われて(笑)」と語りつつも、「お仕事としても、今の自分の声を娘に聞かせられるというのもうれしいですし、感謝しかないですね。プレッシャーもありましたが、出せるものは出せたかなと」と振り返った。対する田村は「本当に相方の仕事の調子が良いので、そのおかげかなと思います(笑)。いざ、どんな役なんだろうと台本を読んだら、役どころに『歌が大好き』と書いてあって。実は、僕は歌が大の苦手なんです。家族に出演を報告したらすごく喜んでくれたんですが、歌があることを伝えるとみんな急に無口になって(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘った。さらに田村は、「最近3人目も授かりまして、出産はまだなのですが、男の子の予定ではあるので、トーマス好きにして何年か後に喜んでもらえるようにしたいですね。トーマス好きに育てます!」と堂々宣言していた。

 そして最後、映画を楽しみに待つ方に向けメッセージを求められると、山口は「本作は、劇場の照明がちょっと明るめだったり、大きな音もあまり鳴らないようになっていたりと、初めて映画館で見るお子様にとっても優しい映画になっています。ぜひ映画館が初めてのお子様にも楽しんでいただけたらなと思います」と母目線でおすすめポイントを紹介。田村は「トーマスは世界中で愛されているのはもちろんですが、本作も発見があったり、仲間のミスをフォローして助けてあげたりと、子どもの教育にも良いですし、大人が見ても楽しい作品になっています。ぜひ見てください!」とPRした。川島は「物語はもちろん、僕が演じたキャラクター・ロレンツォは歌が大好きなので、お子さんにも一緒に歌ったりして参加しながら楽しんでもらえる作品になっているかと思います。ぜひ映画館で一緒に歌って欲しいと思います」とコメントし、イベントを締めくくった。

<作品情報>

『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』

4月3日(金)より、シネ・リーブル池袋、全国のイオンシネマほかにてロードショー

公式サイト:https://movie2020.thomasandfriends.jp/

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