映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」感謝御礼舞台あいさつが行われ、大泉洋、小池栄子、成島出監督が登壇した。
「映画の余韻に浸りたい人は、この段階で帰った方がいいですよ」と会場を笑わせる大泉。小池は「今日が本当に最後ということで、入ってきた瞬間感動した。満員の観客を見て、ちょっとうるうるしています」と感慨深げな様子。成島監督も「ちょっと僕もジーンとしちゃった。撮影準備からプロモーションまで長かったこの映画も、今日で本当に最後。皆さんとご一緒できることがうれしい」と心境を語った。
それを聞き、自分のあいさつに後悔した大泉が声につまるふりをすると、すかさず小池から「欲しがるよねー!全然涙流れてないし!」とツッコまれ、さっそく仲むつまじい様子を見せた。
成島監督のむちゃぶりエピソードについて小池は、田島(大泉)がキヌ子(小池)を口説こうとして二人で格闘するシーンで「この場面で徐々に恋心が芽生えるから、キヌ子のカラス声を白鳥(の声)にして」と演出され、困惑したと語った。
そんなカラス声について聞かれた成島監督は「太宰治の原作にカラス声と書いてあるからいろいろ試行錯誤して作り上げたこのカラス声は一生の思い出」と振り返った。
大泉も「僕もこのシーンで犬のように腰を振ってくれと言われたり、水川あさみさんとのシーンでお腹を触られた時にハッと(恍惚の表情を)してって言われたり、変態めいた演出があった」とボヤいた。
本作のプロモーションで印象に残っていることとして、名古屋でのキャンペーンをあげた大泉は「夕方の舞台あいさつを終えて、車で1時間半かけて岐阜にジビエを食べにいった」と驚きのエピソードを披露。「それに付き合ってくれる女優さんは、小池さんぐらいじゃないかと思った」と感謝した。
名古屋キャンペーンに参加できなかった成島監督は「僕もジビエ食べたかった。でも北海道キャンペーンですごく大きなカニとプリプリのホタテを食べて、本当に幸せだった」と満足げに語った。
最後だから言える、互いに“グッドバイ”してもらいたいことについて小池は「さまざまな番組で大泉さんに数々の暴言を吐きました。でもあれは、女優・小池栄子ではなく、バラエティタレント・小池栄子として場を盛り上げるために言ったことでもあるので、記憶からグッドバイしてほしい」と回答し、大泉は大爆笑。
続けて小池は「私、大泉さんのこと大好きですから。本当にあなたと番組したい。朝の10分でもいいから」と猛アピール。
それに対し「あなたと朝の10分はめんどくさいね」と照れ気味に答えた大泉は、プロモーションで一緒に出た朝番組のことを振り返り「あなたのむちゃぶりのせいで、僕のMCの評判は下がったんですよ」と抗議。すかさず小池は「じゃあ私がMCで、毎回ゲストにくるっていうのは?“今月の洋ちゃん”みたいな」と夢を語った。
大泉は小池にグッドバイしてもらいたいことについて、「僕はないですね。今のままで素晴らしいと思うから」と100点満点の回答。しかしMCから「それを小池さんの目を見て言ってあげてください」と促されると、「マダムタッソーの蝋人形みたいににらんでくるんですけど…」と戸惑い、「小池さんと写真を撮ることがいっぱいあったんですけど、すぐ僕のことをにらむんですよ。これ、グッドバイしてほしい」と。しかし、いまいちウケず、小池に「あまり跳ねなかったですね」とツッコまれた。
最後に、小池は「舞台でやった同じ役を、映画で演じ切るのは本当にチャレンジだと思っていたし、どのように受け入れられたかまだ不安はありますが、この座組みに入れたことがうれしい」と感慨深げに語った。
大泉は「実は、映画ではコメディをあまりやってこなかったので、本当に楽しかった」と振り返り「数年後に、監督にまたコメディを撮っていただいて、期間限定の小池さんとの夫婦漫才のような掛け合いをまたやりたい」と語った。
「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」
全国公開中
出演:大泉洋、小池栄子/水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江/皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾/戸田恵子・濱田岳/松重豊
監督:成島出(『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』)
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
音楽:安川午朗
脚本:奥寺佐渡子
製作:木下グループ
配給:キノフィルムズ
制作プロダクション:キノフィルムズ 松竹撮影所
公式サイト:good-bye-movie.jp
公式Twitter@Movie_good_bye
公式Facebook@Movie.good.bye
©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ