NHK連続テレビ小説のバトンタッチセレモニーが行われ、『スカーレット』でヒロイン・川原喜美子を演じる戸田恵梨香と、3月30日(月)から始まる『エール』の主人公・古山裕一を演じる窪田正孝が出席した。
先月クランクアップした戸田は、「まだ放送が続いているので、いまだに撮影が終わった感覚がないんですけど、本当にかけがえのない、ぜいたくな時間を過ごせたんだなとあらためて思います」とあいさつ。
撮影中に受けた“エール”について「私は共演者の皆さんから会うたびに笑顔と愛情というエールをもらい、日々救われていたなと思っています。また信楽のほうに伺った際、地元の方から『スカーレットに大きな期待を寄せている』とおっしゃっていただき、『スカーレット』を通じて街や人に寄り添っていける作品になったらいいなと思ったので、信楽の方たちの言葉も大きかったです」と振り返った。
3月28日(土)に最終回を迎える『スカーレット』については、「最終週を迎えておりますが、川原家のみんなが“生きる”ということにどういう風に向き合っているか、日常の愛おしさというものが皆さんに伝わったらいいなと思います」と語った。
窪田は撮影について「ヒロインの(二階堂)ふみちゃんといつも二人三脚で演じています。感情の起伏があるシーンなど、さまざまな場面がありますが、お互いに励まし合って撮影をしています。新しいキャストの皆さんも増えてきて、どんどん新しい風を吹き込んでくださるので現場はすごく楽しいです」と笑顔。
さらに、「作品を通して福島の素晴らしさを全国の皆さんに知っていただきたいですし、物語では音楽を通して音との夫婦関係や裕一に関わる人たちとの人間模様も見どころです。裕一のモデルである古関(裕而)さんはさまざまな人と助け合い、手を取り合って素晴らしい人生を遂げられたとお聞きしています。古関さんの残した名曲は5000曲にもなり、今も歌い継がれています。幅広い世代の方に見ていただけたら」とPRした。
バトンタッチセレモニー恒例のプレゼント交換では、戸田からは信楽焼の夫婦茶碗が、窪田からはスカーレット色のシルクのスカーフが贈られ、戸田が昨年のバトンタッチセレモニーで広瀬すずから引き継いだバトンを窪田に託した。
連続テレビ小説『スカーレット』は3月28日(土)に最終回。3月30日(月)からは『エール』がスタートする。