クリント・イーストウッド監督のこだわりとは…?「リチャード・ジュエル」メイキング映像が一部公開

エンタメ総合
2020年04月15日

 アトランタ爆破事件の真実に迫る実話サスペンス「リチャード・ジュエル」は現在、デジタルセルを先行配信中。さらにブルーレイ&DVDが5月20日(水)発売、レンタル開始、同日よりデジタルレンタル配信スタートすることに先駆けて、ブルーレイ映像特典からメイキング映像が一部公開された。

 同作は、1996年に起こったアトランタ爆破テロ事件の実話をもとに描いたサスペンスドラマ。爆弾を発見し、多くの命を救ったヒーローから一転、容疑者となった実在の男リチャード・ジュエルにまつわるFBI内部からのリークによるメディアの実名報道、それに便乗する世間の誹謗中傷によって引き起こされた冤罪事件がリアルに描かれている。

 本作のブルーレイ特典に収録される映像特典から一部公開されたメイキング映像には、実話を描くうえでのこだわりを明かすクリント・イーストウッド監督や、製作スタッフの姿が伺える。

 撮影は、イーストウッド監督が「実在の人々を描いたストーリーなのだから、その通りに描きたい」と語っていた通り、20年前に実際の出来事が起きた街・アトランタで敢行。その中には爆破事件の現場である記念公園も含まれており、撮影タイミングもアトランタオリンピックが開催された時期に合わせた。

 本映像の中で、カメラスタッフは「多くの資料をもとに作品を忠実に再現することに注力した」と話している。特にメディアの目線にはこだわったといい、使用したカメラについても「アレクサを使い、1990年代らしい映像を再現できた。画角も当時のサイズに合わせたから、より再現性が高い」と説明。

 編集スタッフは「観客がメディアのカメラを通して映像を見ることで、実際にそこにいる感覚を味わえる。リチャードのそばで共に恐怖を感じることができる」とその意図を明かしている。

 また、美術スタッフによると、イーストウッド監督が実際の現場での撮影を望んだため、リチャードの母であるボビ・ジュエルが住んでいたアパートの外観を使った撮影も行われていた。

 そして映像では明かされていないが、すべての物語が始まる重要な場所である記念公園での撮影についても、この20年間でサイズ自体が変わってしまった公園を当時と同じような画にするためのさまざまな工夫が必要だったという。

 今回公開されたメイキング映像の一部からも、1996年当時をリアルに再現するためのイーストウッド監督とスタッフのこだわりを垣間見ることができるだろう。

■「リチャード・ジュエル」映像特典:

<商品情報>
「リチャード・ジュエル」
デジタルセル先行配信中
2020年5月20日(水) ブルーレイ&DVD発売・レンタル、デジタルレンタル配信開始
【ブルーレイ&DVDセット(2枚組)】4,980円(税込)

ブルーレイ 映像特典:
約13分(メイキング、リチャード・ジュエルの真実の物語)
※DVDには「リチャード・ジュエルの真実の物語」(約7分)のみ収録
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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