草彅剛「生きる上でのヒントに」『最後の○○』5・1放送

エンタメ総合
2020年04月27日
『最後の○○』

 草彅剛がMCを務める『最後の○○~日本のレッドデータ~』(BSプレミアム)が5月1日(金)に放送される。

 この番組は、絶滅が決定的なものや近く絶滅が予想されるもの、失われつつある“日本の多様性”を再発見する知的探求番組。現代日本で絶滅の危機に瀕している「製品」「技術」「味」などを「最後の○○」と冠してリサーチし、「○○が絶滅すると、実はこんな影響が…」といった知られざる価値を検証していく。

 今回は味噌などの製造に使われる「大型木桶」の職人や、「ろくろ」と呼ばれる和傘の中心部分の唯一の作り手が登場。草彅とのトークを通し、失われつつある日本の多様性を再発見していく。また、VTRではかつての常備薬の定番だった「赤チン」や古来からの製法技術で生み出される「和楽器弦」などの現在も紹介する。

『最後の○○』
『最後の○○』収録後に感想を語る草彅剛

 収録を終えた草彅は「スタジオでは実際に職人さんにお会いしたのですが、すごくすてきな方々で、“職人魂”をすごく近くで感じることができました。今後の僕の人生にも反映していくなという感じがしています」とコメント。

 収録で印象的だったことを聞かれると、「職人さんの手がすごかったです。触らせていただいて、手も一つの道具なんだなと。手は変形するとも言っていましたし、使っている所は指紋なども擦れているし。目は口ほどにものを言うと言いますが、“手に人が現れる”のかなと感じました」と語った。

 番組で紹介するもののように、伝統的なものがどんどん“手軽なもの”に置き換わっていく現在の状況について「どちらが良い悪いという問題ではないのかなとあらためて思いました。便利なものは便利で認めるものだし、無くなっていってしまうものは無くなってしまうもので、全く別のカテゴリ」と。

 続けて「新しいものが良いと思ったり、不便だけどそこに何かを感じるのか。そこに自分の気持ちがどのように動くかじゃないでしょうか。今回、大型木桶職人の上芝さんが教えてくださったように、大きな木桶は不衛生だと言われた時代もあれば、後に評価されるようになったりと変化があった。今、令和は一つの分岐点なのではないかと思いました」と思いを語った。

 NHKでは『ブラタモリ』のナレーションも担当している草彅は「毎回やらせていただいて、タモさんは本当にいろんなこと知っていてすごいなと(笑)。僕もそういうおじさんになりたいなと思いますね。こういった番組に関わることで、僕も勉強してより大人になっていければ。知的探求の要素って人生に必要なものだと感じます」と番組の意義を感じている様子。

 最後に「日本の技術や伝統、文化というと難しいようにも感じますが、番組を見れば、こんな風にできているのか、こういう方がいるのかと、すごく刺激になると思います。そして、とてもいい言葉がたくさん出てきます。職人さんやVTRに出演された皆さんの言葉にはすごく刺さるものがあり、皆さんが生きる上でのヒントになると思います」と番組の見どころをPRした。

『最後の○○~日本のレッドデータ~』
BSプレミアム
5月1日(金)後10・00~10・59

NHK総合(東海3県)
5月8日(金)後7・30~7・55

MC:草彅剛
アシスタント:三輪秀香アナウンサー

制作:NHK名古屋放送局

©NHK

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