【インタビュー】ドラマ『今日からのヒットマン』に出演!要潤インタビュー

特集・インタビュー
2014年10月16日

週刊漫画ゴラクで連載中の人気漫画「今日からのヒットマン」が待望のドラマ化!闇組織の抗争に巻き込まれるサラリーマン・十吉を演じる要潤さんにお話を伺いました。

原作が好きな方を裏切りたくない

ドラマ『今日からのヒットマン』に出演!要潤インタビュー

――十吉という役に抜擢された感想を教えてください。

十吉は昼はサラリーマン、夜は殺し屋という人物なのですが、僕ってこういうイメージなのかな?って思いました。普段は情けないけど、どこか謎めいているような。あまり自分を客観的に見ることがないので、面白いですよね。どんな役をいただいても驚かないし、冷静にすべてを受け止められる大人になりました(笑)。

――原作ファンが多い作品ですよね。プレッシャーはありますか?

原作が好きな方を裏切りたくないです。でも、原作を超えたいとも思っていて。すごく矛盾しているんですが…。
原作を読み込んでしまうと自分の中に十吉という完全なイメージが出来上がってしまって、そこをなかなか崩せなくなってしまうんですよね。なので、ドラマの脚本を軸として十吉という役を作り込んでいきました。原作ファンにも喜んでいただけて、ドラマとしても楽しんでいただける作品になったと思います。

――アクションシーンも迫力がありました。

アクションがある作品自体が減ってきている中、挑戦できてとても楽しかったですね。ガンアクションでは目の前で火薬がパンッ!て弾けて、熱さを感じたり。銃口を向けられる撮影は実際に恐怖を覚えたので十吉の気持ちとリンクして、鬼気迫るシーンになったと思います。
爆破シーンもあったんですが、かなり近かったのでこれまた怖かったですね。僕は役柄的に「わ~!」って言えたんですけど、ちなつ役の山本美月ちゃんは、驚いてはいけなかったので大変そうでした。

憧れの世界を見て、現実逃避してください(笑)

――コメディ色も強い作品ですね。かなり笑わせていただきました。その独特の笑いはどこで身に付いたものですか?

もともとお笑いが好きなんですでバラエティばかり見ています。僕、別にコントやるわけではないですけど、秀逸なコントを見ると悔しくなる(笑)。
しかし、笑わせる側となると難しいですよね。お芝居って、見ている人がどんな物語なんだろうと、構えてしまうじゃないですか。その中で、ふっと笑わせるってかなり難しい。
でも、僕の性分としては、難しいことに挑戦したいんです。今回も、お芝居をしていく中で「ここだ!」ってひらめく瞬間があって。打ち合わせをしたわけでもないんですが、パズルみたいなもので、共演者との空気感だったり裁量だったりでパチっとはまるときがあるんです。正直なところ、もっと笑いに走りたかったんですが(笑)。

――十分笑わせていただきましたよ(笑)

ありがとうございます(笑)。
やっぱり、主演ということで自分がどれだけストーリーを引っ張っていけるかが大事だと思っていて。主役が突っ走ってしまうと、本線から外れて「さっきこうなったのになんで?」って矛盾が生まれてしまうんですよ。
次のシーンにつなげやすいように視聴者のレールを引くのが主役の1番の仕事だと思っているから、あまり振り幅の大きい笑いには走れない。
いっぽうで脇役は好き勝手演じられるんですよ。この撮影でも遊んで演じている方々がたくさんいますが、「いいな~」と思いながら見ていました(笑)。

――作中には“殺し合の心得”や“営業の心得”というものがありますが、要さんご自身の“心得”はありますか?

先ほど話した、主役の在り方も心得ではありますね。あとは、相手の素を見たいときは、しゃべっていないときを見るようにしています。しゃべっているときって誰でも演じている部分があるし、生き生きと輝いていたりする。その反対にしゃべっていないときは無防備ですからね。気を使う人なのか、そうでないのか、その人の素が分かる気がします。これ、“心得”っていうのかな?(笑)。

――それでは最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!

昼はサラリーマン、夜は殺し屋という男のロマンが詰まった作品です。裏の顔があるという憧れの世界を見ていただいて、ぜひ現実逃避してください(笑)。
男性だけでなく、ご家族でも恋人同士でも楽しめる作品です。…でも、手ごたえのある作品って意外とヒットしないんですよね(笑)。どこで視聴者の心をつかめるのか、長いことやっていても分からない。だからこそ、俳優という仕事が面白いんですよね。

 

PROFILE

ドラマ『今日からのヒットマン』に出演!要潤インタビュー●かなめ・じゅん
1981年2月21日生まれ。
香川県出身。A型。
10月24日スタートの『黒服物語』(テレビ朝日系 毎週(金)後11・15~)に出演。

オフィシャルサイト(http://www.kanames-cafe.com/)


作品情報

dビデオオリジナルドラマ『今日からヒットマン』現在配信中
出演
要潤/山本美月/菜々緒/尚玄ほか
監督
岩本仁志
原作
むとうひろし「今日からのヒットマン」(週刊漫画ゴラク所載)
(C)2014 BeeTV

●STORY
闇組織の抗争に巻き込まれた普通のサラリーマン稲葉十吉(要)34歳が、伝説の殺し屋として名高い二丁(尚玄)の名を継ぐことに。
二丁に代わって標的を殺し、二丁の女・ちなつ(山本)を救い出さなければ、十吉の妻・美沙子(菜々緒)まで殺されてしまう。
絶体絶命のピンチを営業で培った機転と話術、即席で得た銃の知識だけで最凶の殺し屋たちに立ち向かえるのか!?

 

●取材/飯倉聖蘭

 

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