岩井俊二監督が初めて中国でメガホンを取った映画「チィファの手紙」が今秋、全国公開。その特報映像とティザービジュアルが解禁された。
これまで「Love Letter」（1995）、「スワロウテイル」（1996）、「リリイ・シュシュのすべて」（2001）、「花とアリス」（2004）など、数々の名作を世に送り出してきた岩井監督。初の中国映画となる本作は、1月に日本国内で公開された映画『ラストレター』と同じく自身の同名小説を原作にしたものだ。
中国でも絶大な人気を誇る岩井監督のもとに、中国四大女優と称される主演のジョウ・シュンをはじめ、豪華キャストが集結。岩井監督はプロデュース、脚本、編集に加えて音楽も兼ね、プロデューサーにはアジア映画業界の巨匠ピーター・チャンが名を連ねている。2018年に中国で公開されると、中国映画として当週の興行ランキング1位を獲得。中国のアカデミー賞とされる第55回金馬奨では、最優秀主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の3部門でノミネートされた。
この度解禁された特報は、中学時代の初恋に思いを馳せる主人公チィファ（ジョウ・シュン）の姿から始まる。回想シーンとともに織り成された映像では、一通の手紙から始まったふたつの世代を超えて綴られるラブストーリーが描かれていく。柔らかく透明感あふれる映像に合わせ奏でられる、美しく切なげなチェロの旋律から、珠玉の物語を予感させられる特報だ。
併せて解禁されたティザービジュアルでは、「初恋、めぐる−−−」というコピーとダン・アンシー演じる若き日の姉チィナンの横顔が映され、そのみずみずしい魅力に惹きつけられる一枚となっている。
“岩井美学”と称される幻想的でノスタルジックな色彩美を感じさせられる特報映像とビジュアルに、今秋公開の作品への期待がさらに高まる。
＜動画＞
■岩井俊二監督作品「チィファの手紙」特報【2020年秋公開】
＜作品情報＞
「チィファの手紙」
今秋 新宿バルト9ほか全国ロードショー
原作・脚本・監督：岩井俊二
プロデュース：ピーター・チャン、岩井俊二
出演：ジョウ・シュン、チン・ハオ
ドゥー・ジアン、チャン・ツィフォン、ダン・アンシー
タン・ジュオ、フー・ゴー
＜あらすじ＞
亡くなった姉・チィナンに届いた同窓会の招待状。妹のチィファ（ジョウ・シュン）は、姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、姉の同級生に姉本人と勘違いされた上に、初恋相手の先輩・チュアン（チン・ハオ）と再会する。
姉ではないことを言い出せぬまま、姉のふりをして始めた文通が、あのころの初恋の思い出を照らし出す−。過去と現在、2つの世代を通して紡がれる淡く美しいラブストーリー。
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