阪神・淡路大震災時、被災者の“心のケア”のパイオニアとして奮闘しつづけた精神科医のヒューマンドラマ『心の傷を癒すということ』のDVDが、9月1日の「防災の日」に発売される。
本作では、阪神・淡路大震災で自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した若き精神科医・安克昌(あん・かつまさ)氏の半生を繊細に描いている。在日韓国人として生まれ、志半ばでこの世を去ってしまった安氏。険しい道を共に歩んだ妻との「夫婦の絆」と、彼が寄り添い続けた人々との「心の絆」を描いた作品だ。
なお、本作は安氏の遺族関係者への取材から得た事実を元に、人の心の傷に寄り添い続けた精神科医の物語として大胆に再構成し、人物や団体名を改称した上で、フィクション作品として作り上げられている。
主人公の精神科医・安和隆を演じるのは、柄本佑。妻役に尾野真千子、親友役に濱田岳、兄役にはNHKドラマ初出演となる森山直太朗が脇を固めた。人の心に寄り添い、心の絆を繊細に描くヒューマンドラマが、阪神・淡路大震災から25年を迎える2020年「防災の日」にDVDとしてリリースされる。
<作品情報>
DVD『心の傷を癒すということ』
2020年9月1日(火)発売
※同日レンタル開始(全2巻)
価格: 7,600円+税
発行:NHKエンタープライズ
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
映像特典(予定):PR映像集 ほか
封入特典(予定):特製リーフレット
キャスト:柄本佑、尾野真千子、濱田 岳、森山直太朗、浅香航大、清水くるみ、上川周作、濱田マリ、谷村美月、趙珉和、内場勝則、紺野まひる、平岩紙、石橋凌、キムラ緑子、近藤正臣 ほか
原案:安克昌
脚本:桑原亮子
音楽:世武裕子
制作統括:城谷厚司
プロデューサー:京田光広、堀之内礼二郎、橋本果奈
演出:安達もじり(1・4話)、松岡一史(2話)、中泉 慧(3話)
<あらすじ>
ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安 和隆(柄本 佑)。 自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきたが、明るい妻・終子(尾野真千子)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送る。
第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きる。精神科医としてできることは何か……模索の日々が始まる。和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていく。
その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた、39歳のある日、がんが発覚する−−。