大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)の制作統括・落合将が、5月31日(日)放送の第20回「家康への文」の見どころを語った。
第20回では、駿河の今川義元(片岡愛之助)が再び尾張への侵攻を開始し、かつての人質で、成人した松平元康(旧名・竹千代/風間俊介)が、その先鋒を任されることになる。
これに目を付けた光秀(長谷川博己)は、この戦を回避させるべく、帰蝶(川口春奈)と信長(染谷将太)が元康の母・於大(松本若菜)と伯父・水野信元(横田栄司)と接触するように仕向ける。
第20回には、風間演じる松平元康(後の徳川家康)が初登場する。落合CPは「聡明で孤独な幼い竹千代は成長し、桶狭間の年(1560年)、今川方の青年武将として、先鋒に駆り出されます。戦うのは、のちに同盟を組む織田信長。この合戦で今川義元が敗れたことにより、家康の運命も大きく変わっていきます」と説明。
続けて「考えてみれば家康は三河という小国に生まれ、幼いころから幸薄い武将で、親元を離れ人質になり、捨て石のように今川に使役されます。いわば、自分の意思ではなく、さだめに従って生きていった末、300年続く新たな幕藩体制をつくり上げてしまったまさしく『運命の人』です」と語った。
風間が演じる家康について「風間さん扮する家康は、その登場時から自分の意思が通用しない世界で自分にできることは何か、懸命に探そうとします。そのどうしようもなさや、悲しさをたたえた人物像を、確かな演技力で巧みに演じてくれています」と称賛した。
最後に「長谷川さんの光秀、染谷さんの信長、佐々木さんの秀吉、そして風間さんの家康が、どう天下を動かしていくのか、『麒麟』を呼んでいくのか…まだ4人がそろうシーンの撮影はこれからですが、今から楽しみでなりません」とコメントしている。