「ルース・エドガー」ナオミ・ワッツ&ティム・ロスの言い争いを捉えた本編映像解禁

映画
2020年06月04日

 人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ「ルース・エドガー」が、6月5日(金)より全国公開する。それに先駆け、本編映像が一部解禁された。

 主人公は、文武両道の模範的な優等生である17歳のルース・エドガー(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)。戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、白人のエイミー(ナオミ・ワッツ)とピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻に養子として家族に迎え入れられる。養父母となったエイミーとピーターは、彼に「ルース」という名前を授けて約10年間、深い愛情を注ぎ育ててきた。

 そんなある日、ルースが歴史上の人物をテーマにした課題のレポートで、アルジェリア独立運動の革命家フランツ・ファノンを取り上げ、彼の過激な思想について記したというのだ。そして、その内容を問題視したウィルソン教師(オクタヴィア・スペンサー)はルースのロッカーを捜索し、危険な違法の花火を発見。

 息子のプライバシーを無視して調査を行ったウィルソンに反発するエイミーだったが、不安に駆られて夫のピーターに相談することに。「たかが花火だ。心配するな。息子がテロリストだとでも?」と事もなげに答えるピーター。エイミーは、息子が自分の全く知らない別の顔を隠し持っているのではないかと苦悩を深めていくというストーリーになっている。

 今回解禁された本編映像では、エイミーとピーター夫婦が息子への疑念について言い争いする姿が映し出される。ウィルソン教師は息子を敵視しているのではないか?息子は嘘をついているのか?もしかしたら、愛する息子のことを全然理解できていなかったのでは?と、胸の嫌なざわめきを抑えられない様子が画面からも伝わってくるようだ。

 息子を信じ続けたい母親の想い、真実を追求したい父親の責任、そして両親に自分のことを信じてもらえない息子の葛藤が描かれている。ルースの“完璧な優等生”というイメージは、彼に期待する両親や教師らが一方的に押しつけたものではないのか。それとは真逆の“恐ろしい怪物”という見方も、極端に偏った思い込みなのではないか。本作でジュリアス・オナー監督は、人は“人間の本性を見抜けるか”という問題提起を観る者に突きつけている。

<動画>
「ルース・エドガー」本編映像
“息子ルースを信じたい母親と真実を追求したい父親。”

<作品情報>
「ルース・エドガー」
6月5日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー

出演: ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス
監督・製作・共同脚本: ジュリアス・オナー
提供:キノフィルムズ
配給:キノフィルムズ/東京テアトル

<WEB>
公式サイト:http://luce-edgar.com/

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