動物たちの奇妙なトンデモ行動を集めた『これをせずにはいられない』が、学研プラスより6月4日(木)に発売された。
生き物には、どうしてもせずにはいられない習性がある。たとえば、ドングリをうめずにはいられないシマリスや、火に飛び込まずにはいられないヒトリガ、好きな異性にはうんちを投げずにはいられないゴリラなど、動物たちの本能行動をのぞいてみると、思わず「何でそんなことするの!?」と突っ込みたくなるものばかり。
だが、そういった行動は本当に無意味なものなのだろうか。本書の監修は、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ数々のベストセラーを手がける今泉忠明。動物観察の達人に学ぶ、“とんでも行動”に隠された深いワケを解き明かす1冊となっている。以下では、本書の内容を一部紹介。
“何時間も動かない鳥”として有名なハシビロコウ。子育てシーズンになると、くちばしで水をくみ、たまごやひなにかけずにはいられなくなるという。その理由は、ハシビロコウの生息地であるアフリカ中東部に由来している。水をかけるのは、気温が高い地域にいるので、熱くなりすぎないように冷やすためなのだ。
産卵時に涙を流すことで知られるウミガメだが、実は私たちが知らないだけで、毎日海の中でも涙を流しているのだそう。これは、体の中の塩分濃度を調節するため。食べ物と一緒に海水も飲み込むので、目から液体とともに余分な塩分を出しているという機能上の理由がある。
そのほかにも本書では、ヤブイヌが逆立ちしておしっこせずにはいられない理由や、ウマが変なにおいをかぐと笑わずにはいられない理由なども紹介。生き物のことをよく知りたければ、まずは習性観察からということで、どうしてそんな習性が生まれたのか、「なぜ?」を想像しながら読むとさらに楽しめそうな作品だ。
<商品情報>
『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』
2020年6月4日(木)発売
監修:今泉忠明 著:こざきゆう 絵:ヨツモトユキ
定価:本体900円+税
判型:四六変型判/168ページ
ISBN:978-4-05-205111-1
発行所:(株)学研プラス
学研出版サイト:https://hon.gakken.jp/