新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開を延期していた映画「もち」が、7月4日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開決定。それに先立ち、一関シネプラザでは6月26日(金)より公開される。
800年前の景観とほぼ近い姿で守られてきた、岩手県一関市本寺地区。山々に囲まれ、冬には雪深くなる地では、“もち”の文化が古くから根付いている。そんな“もち”をモチーフにみずみずしい⻘春ストーリーを紡いだのは、蒼井優主演の映画「たまたま」(2011)を監督するなど、幅広く活躍する映像ディレクターの⼩松真⼸だ。
⼀関を訪れた⼩松監督が、そこで出会った14歳の少⼥・ユナ(佐藤由奈)。生徒の減少から閉校が決まっている中学校で最後の1年をすごす彼女の生活を追いながら、⼀関の⾷⽂化や⼈々の想いを伝えるというオリジナルのストーリーを構想した。
さらに、この⼟地と⼈々によって⽣まれた⾔葉、伝統、そして感情をありのままに残すため、限りなくノンフィクションに近いフィクションという⼿法を選択。⻘春のドラマでありながら、ドキュメンタリーさながらのリアルな肌触りを備えたハイブリッドな作品を完成させた。
上映時間1時間とコンパクトながら、現在のコロナ禍の世界へ向けて、新たな生き方や暮らし方、これからの世界を生き残っていくためのヒントを日本の古来の伝統、文化から投げかけているような作品だ。
<作品情報>
「もち」
2020年7⽉4⽇(⼟)より渋谷ユーロスペース他にてロードショー
監督・脚本:⼩松真⼸
出演:佐藤由奈(ユナ)、蓬⽥ 稔(おじいちゃん)、佐藤詩萌(シホ)、佐々⽊俊(タツ兄)、畠⼭育王(先⽣) ほか
配給:フィルムランド
製作:マガジンハウス、TABITOFILMS
協⼒:JA共済
公式サイト:http://mochi-movie.com/
©TABITOFILMS・ マガジンハウス