三谷幸喜作・演出の舞台『大地(Social Distancing Version)』の公開フォトコールが行われた。
本作の舞台は、架空の共産主義国家。独裁政権が遂行した文化革命の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちは、強制的に収容所に集められ、政府の監視下で広大な荒れ地を耕し、農場を作り、家畜の世話をした。そんな過酷な生活の中で何より彼らを苦しめたのは「演じる」行為を禁じられたことだった…。出演は大泉洋、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻萬長。
フォトコール前のあいさつで三谷は「演劇関係者はなかなか演劇ができず、苦労している状況とほぼ同じような設定で俳優さんたちがここに集まるという。この本を書いたのが去年なんですが、何という先見の明なんだろうかと我ながら驚いております」と自画自賛し、笑いを誘った。
三密を避けた演出については「けんかするシーンがあって、接近しないでどうけんかするのかも見どころの一つ。大した見どころじゃないんですが、楽しみにしていただければと思っております(笑)」と。
そして最後に「1924年、今から約100年前になりますけども、築地小劇場という劇場が誕生しました。これがある意味、現代劇のスタートと言ってもいいんですけど。その時に幕が開くときにドラがなったと。ドラを鳴らして舞台が始まったと聞いております。今なかなか芝居ができない状況になりますけど、必ずまたできるようにと願っておりまして、その先陣を切ることになりました。ということで今回の芝居もドラの音から始まります」と語った。
舞台『大地(Social Distancing Version)』は7月1日(水)から8月8日(土)まで渋谷・PARCO劇場で上演。さらに、イープラス「Streaming+」でのライブ配信も決定している。
公演情報
PARCO劇場オープニング・シリーズ 三谷幸喜三作品三連発公演
其の壱『大地( Social Distancing Version )』
日程:2020年7月1日(水)~8月8日(土)
会場: PARCO 劇場
作・演出: 三谷幸喜
出演:大泉洋、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻萬長
企画・製作:パルコ
パルコステージ:http://www.parco-play.com/