堤真一ら名優12人が集結する舞台「十二人の怒(いか)れる男」が、9月11日(金)から10月4日(日)まで渋谷・Bunkamuraシアターコクーンで上演されることが決定した。
本作は、1957年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作で、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色にノミネートされた“法廷もの”の最高傑作。日本でも筒井康隆作「12人の浮かれる男」や三谷幸喜作「12人の優しい日本人」などインスパイアされた作品が数多くあり、日本の劇作家にも多大な影響を与えている。
シアターコクーンでは、2009年11月に当時の芸術監督・蜷川幸雄演出で上演。それから11年の時を経て、シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」の第9弾として、過去にローレンス・オリヴィエ賞2部門を受賞するなど、英国屈指の実力派である演出家リンゼイ・ポズナーを迎えて上演する。
物語の舞台は陪審員室。部屋には陪審員の12人の男たち。父親殺しの罪で裁判にかけられた17歳の審議に、12人中11人が有罪で一致しているところ、陪審員8番が無罪を主張する。人の命を左右することに疑問を持った8番は、議論することを提案したのだった。
映画版でヘンリー・フォンダが演じた、カリスマ性あふれ、鋭い知覚を持ち思慮深い陪審員8番を演じるのは堤真一。陪審員長(陪審員1番)をベンガル、陪審員2番を堀文明、陪審員3番を山崎一、陪審員4番を石丸幹二、陪審員5番を少路勇介、陪審員6番を梶原善、陪審員7番を永山絢斗、陪審員9番を青山達三、陪審員10番を吉見一豊、陪審員11番を三上市朗、陪審員12番を溝端淳平が演じる。
お互いの名前も知らぬまま、激論の果てに、それぞれが虚栄心を引きはがされ、弱みをさらけ出し、ぶつかり合うことになる男たち。演技派俳優が一堂に会し、緊迫の会話劇に挑む。