7月8日(水)放送の『戦え!スポーツ内閣』(MBS)に、共に2003年に20勝投手となった元阪神タイガース・井川慶と、元ソフトバンクホークス・斉藤和巳が出演。それぞれの恩師である故・星野仙一氏と王貞治氏に言われた忘れられないひと言を語る。
プロ野球の歴史の中で、シーズン20勝を挙げた投手はわずか7人。そのうちの2人である井川と斉藤がスタジオに登場すると、MCの武井壮は大興奮する。
同じ2003年シーズンに20勝を挙げた2人だが、性格的には正反対。超マイペースな井川は、年俸が“億超え”にもかかわらず家賃4万円の若手選手寮に居座り続け、球団から退去指令が下りたという。また、2003年のリーグ優勝を決めた9月15日、“ビールかけ”が行われる祝勝会を欠席したというエピソードも披露。これは、翌日の広島戦に備えるためだったと理由を明かし、結果は無四球完投勝利で17勝目を挙げている。
このエピソードを聞いた斉藤は「ぼくも優勝した翌日が登板予定日だったんですよ」と意外な共通点を語り「でも僕は当日の昼前くらいまで飲んでいて、登板回避したんです」と明かした。チーム内では、前日に優勝が決まればご褒美として登板がなくなるという話があったというが、「プロとしてあるまじき行為だったな…」と肩を落とす。
対象的な2人に、MCのブラックマヨネーズ・小杉竜一も「同じ20勝投手でも幅が広いな~」と。祝勝会を欠席してまで翌日の登板に備えていた理由を聞かれた井川は「優勝した次の日もお客さんは来てくれるので」とプロ意識を披露。それを聞いた斉藤は恥ずかしさのあまりに顔を伏せ、小杉が「井川さん!それぐらいにしてあげて!」と必死にフォローするひと幕も。
井川と斉藤が挙げた20勝という快挙の陰には星野仙一氏、王貞治氏という名将がいた。井川が言われた星野氏の忘れられない言葉は「ピッチャーは1年で1歳、年をとるわけじゃない」。井川は「ピッチャーは消耗が激しく、1年で3歳4歳は年をとってしまうから身体のケアはしっかりしろ」と言われたという。厳しい指導者のイメージがあった星野氏だが、井川は「ウブロとかショパール」といった高級腕時計をプレゼントされていたことを明かす。
斉藤は、王氏の「2度と同じ1球はない」という言葉が忘れられないと明かし、「『その1球を大事に、気持ちを込めなさい』というメッセージと受け取りました」と語る。
番組情報
『戦え!スポーツ内閣』
MBS
2020年7月8日(水)後11・56~深0・53
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