7月15日(水)放送の『特捜9 season3』(テレビ朝日系)第9話に、早稲田演劇出身の黒澤優介が出演。放送に先駆けて黒澤のコメントが到着した。
早稲田大学の名門劇団「劇団てあとろ50’」出身の黒澤は、自身が企画・プロデューサーを担当する映画「色の街」で主演を務めるなど活躍の場を広げているネクストブレイク候補の23歳。
黒澤が出演する第9話では、直樹(井ノ原快彦)ら特捜班が女性を殺害した容疑で吉井宏也という青年を緊急逮捕。吉井は一年前にも別の女性を殺害した容疑をかけられていたが、証拠不十分で送検されなかった。吉井への捜査が進む中、元法務省事務次官である吉井の父・大二郎が、息子の逮捕は不当だと抗議してくる。黒澤は、被害者の女性と接点があった保険会社社員の桜田尚也役で出演する。
黒澤優介 コメント
◆『特捜9』に出演した感想を教えて下さい。
小学生の頃から『(特捜9の前作・警視庁捜査一課)9係』を見ていたので、自分がその世界観に入れたことに大変感激しました。現場で思わず「偽物のパトカーだ!」とはしゃいでしまいました。学校では『相棒』の右京(水谷豊)さんのモノマネをするくらい、小さい頃からテレ朝さんの水曜21時枠はずっと拝見して、影響を受けてきたんです。特に夕方の再放送は、ずっと見ちゃうんですよね(笑)。
◆刑事ドラマへの憧れが強かった?
小さい頃は本気で刑事を目指して、近くの警察署に剣道を習いに通っていたこともありました。運動音痴だったので長くは続かなかったですが…(笑)。大学に入って役者を始めてからは、自分で「できない刑事(デカ)」(2017年 早稲田小劇場どらま館)という公演を主宰して、刑事役を演じました。ガラにも合わず自分の役を「二枚目のイケメン刑事役」なんて書いちゃったりして。終演後のアンケートはブーイングだらけでしたけど(笑)。
◆現場の雰囲気はいかがでしたか?
コロナウイルス感染防止策が徹底して取られていて、衣裳をできるだけ自前で用意したり、本番以外はマスクを着用してお芝居をしました。驚いたのは、スタッフさんから2メートルの縄を渡されて、共演する田口(浩正)さんとの距離が離れていることを確認してからお芝居を作ったことです。2メートル以内になる場合は、アクリル板を立てる予定だったそうで。このような状況でも、ベテランのキャストさん、スタッフさんが集まっていることもあり、まさかの2時間巻きでした(笑)。もともと短いシーンということもありましたが、感染防止で共演のお2人(吹越満、田口浩正)とお話することができなかったのは心残りですね…。
◆最近ではテレビドラマの企画も書かれていると伺いましたが…?
この春大学を卒業したのですが、将来に向けて自分が何をやりたいのか整理してみたら、「ドラマや映画を作りたい」という気持ちが強かったんです。正直、俳優だけじゃ食べていけない厳しい現実の中、幸いにも所属事務所がテレビドラマの企画も手掛けていたので、書かせてもらうことになりました。少しずつ話が進んでいる作品もあって、早く実現できるよう頑張っています。芸能界の先輩だと、山田孝之さんややべきょうすけさん、斎藤工さんも自身で企画を書かれていますよね。お三方は雲の上の存在だとしても、誰もがユーチューバーになれるこの時代、プレイヤーも自分でできることを考えていかないといけないですね。
◆今後の目標を教えてください。
緊急事態宣言で約2か月間撮影がストップした中、何もできない無力さを痛感しました。命の危機に比べたら娯楽なんてどうでも良い。でも、私自身中学の時に両親が離婚したり、大きな病気(2012年に腰椎椎間板ヘルニアを発症し、神経麻痺の後遺症が残るもリハビリを経て現在は回復)で車いす生活を送った経験があるのですが、その時にエンタメの力がなければ、ここまで来ることができなかった。今度は自分が恩返しをする番だと思っています。「令和の三枚目俳優」を掲げているので、まずは笑いのセンスを磨き直して(笑)、多くの作品からお声掛け頂けるよう頑張ります。
番組情報
『特捜9 season3』第9話
テレビ朝日系
7月15日(水)後9・00~