全国公開中の映画「のぼる小寺さん」より、主演を務める工藤遥と伊藤健太郎が演出を受けている最中の貴重なメイキング映像が公開された。
本作は、クライミング部に所属するボルダリングに夢中な女子高生・小寺さんをきっかけに、“頑張ること”に一生懸命になれない若者たちが、自分の夢に向かって一歩踏み出そうとする瞬間を切り取った青春映画。主人公・小寺さん役を映画初主演となる工藤が演じ、共演に伊藤、鈴木仁、吉川愛、小野花梨ら最旬キャストが集結した。
この度、公開されたメイキング映像は、体育館裏の花壇に水を撒く小寺さんに、初めて声をかける近藤(伊藤)のシーンからスタート。真夏の炎天下、古厩監督の演出を聞き、その時の感情やテンポの説明を受けている2人の真剣な姿が伺える。
続いては、にぎやかな教室の中、ボルダリング専門誌を読む小寺さんの後ろで、こっそりと腕力を鍛える四条(鈴木)。その一途に目標に向き合う2人の姿に、近藤が気付くシーンだ。古厩監督が流れを見てカメラの位置を確認している中、途中で鈴木と目が合い笑ってしまった伊藤が、監督に注意を受けてしまう姿も。
本作の撮影が行われたのは昨年の8月、栃木県足利市のとある校舎。短い撮影期間の中で「みなさんと一緒にお昼ご飯を食べるなど、本当の高校生のような青春を過ごすことができて、とっても楽しかった」と工藤が語るよう、和気あいあいとした雰囲気も垣間見られるメイキング映像になっている。
映画初主演を果たした工藤は、古厩監督の演出について「ボルダリング同様、伊藤さんの卓球シーンも撮影が多く、特にスポーツのシーンはなかなかカットの声がかからないため、(伊藤さんと)お互い励まし合いながら乗り切りました」と、撮影時の苦労を明かす。
そして「実際に、スクリーンに映る自分の姿を初めてみたときには、自分じゃないみたい!と感じました。古厩監督作品の中に小寺さんとして参加し、自分の中に秘めていたものを引き出してもらうことができたのだと思うととても嬉しかったです。近しい人にさえ見せたことのない一面が映っていたように感じました」と、自分の新たな一面を見つけることができた作品だと語った。
さらに「私自身、この作品に自分の人生にも置きかえられるシーンが幾つもありました」と述べるよう、まさに記念すべき20歳の年に、女優としての第一歩を踏んだ工藤を象徴する映画に仕上がっている。
<動画>
メイキング映像
<作品情報>
「のぼる小寺さん」
新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中
原作:珈琲「のぼる小寺さん」(講談社アフタヌーンKC刊)
出演:工藤遥 伊藤健太郎/鈴木仁 吉川愛 小野花梨
監督:古厩智之
脚本:吉田玲子
主題歌:CHAI「keep on rocking」〈Sony Music Entertainment(Japan)Inc.〉
配給:ビターズ・エンド
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