7月12日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、料理人の小林寛司に迫る。
和歌山県岩出市に、ヨーロッパの田舎の家屋を思わせるレストラン「ヴィラ・アイーダ」が畑に囲まれ佇んでいる。お世辞にも立地がいいとは言えない場所だが、世界中のグルマンや料理人がこぞってやってくる。
オーナーシェフの小林寛司が作る料理は唯一無二。使いたい野菜がなければ自分で作る。名刺の肩書には「シェフ&ファーマー」と入れ、小林は店の周りの畑で年間150種以上の野菜やハーブを自ら栽培している。
食の安全に関する意識が年々高まっていることから、“Farm to Table”(フレッシュな食材を、農場から食卓へ)という動きが世界的に広まっている。小林はこのトレンドを20年も前から一人で実践している。
2019年「野菜がおいしい世界のレストラン」ランキングに初登場でアジア最高の17位を獲得。小林は身の回りで食材を作ることができる環境も含めて、日本中のシェフから憧れの的になった。
新型コロナウイルス禍での影響を受け、首都圏や大阪の客がメインターゲットの営業ではキャンセルが続出。しかし、農業も兼ねている小林には休んでいる時間はなく、その時期にしか採れない野菜を使って試作に励んだ。
そんな時、フランスで日本人初のミシュラン二つ星を獲得した佐藤伸一シェフが小林のレストランに客として訪れた。小林が言う「自然から発想した料理」はどんな驚きがあるのか。
<料理人/小林寛司 プロフィール>
1973年和歌山県岩出市生まれ。
兼業農家の長男。大阪のイタリア料理店で勤めた後、1994年イタリアへ。計8店のレストランを渡り歩きながら修行した。4年後、帰国し故郷に今の店を開業。
大阪でフレンチのシェフをしていた妻の有巳さんとは2007年に結婚。
以来、夫がシェフ、妻が接客・ソムリエ、そして夫婦で農業というスタイル。
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