舞台「トムとディックとハリー」の公開ゲネプロと取材会が都内で行われ、宇宙Sixの江田剛、山本亮太、原嘉孝が登壇した。
本作は、イギリスの笑劇王のレイ・クーニーと、その息子で同じく喜劇の名手として知られるマイケル・クーニーが、初めて共作した戯曲。3兄弟に次から次へと巻き起こる騒動をユーモラスかつスリリングに描き、ハラハラドキドキの笑いを届けるエネルギッシュな作品だ。江田は長兄のトム、山本は次兄のディック、原は末弟のディックを演じ、演出を中屋敷法仁が手がける。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響による公演延期や中止が続き、久しぶりに舞台に立てることになり、「去年はありがたいことに舞台続きだったので、これだけ期間が空くと、恐怖というか。せりふをとばす夢とか見るよね?」と問う原に、勢いよく同意する2人。山本は、「舞台に立っているだけでもフワフワしているんですよ」と吐露するも、「この期間を経て、宇宙Six全体がすごく仲良くなったので、良い機会を与えてもらった」と前向きに語った。
そして、せりふの話題になると、原が「せりふ量と言えば江田ちゃんがね」と。山本もそれにうなずき、「(上演時間が)1時間50分なんですが、江田ちゃんは1分しか舞台からはけてないんですよ」と明かす。普段はそんなにしゃべるタイプではないという江田は「今回はたくさんおしゃべりさせていただいています。そこも楽しんでいただけたら」とアピールしていた。
3兄弟という役柄にちなみ、普段の3人の関係性はという質問には、原が「長男(原)、次男(山本)、パパ(江田)」とユニークな回答を。「江田ちゃんは干渉しないから。役柄とは真逆かもしれないです」と理由を述べる。すると、江田も「怒鳴るとかは普段全然しないので、この舞台で新しい発見をたくさんしていただけると思います」と笑顔を浮かべた。
さらに、元メンバーの林翔太が先月結婚したことについて触れ、「びっくりしたよね!」と盛り上がる一同。江田と山本には林から直接電話で結婚の報告があったそうだが、「俺は『18時に発表します』っていうマネージャーからの17時58分のメールで知った(笑)」と、肩を落とす原。「俺たちは(共に活動していた)歴が長いから!They武道の時からだから!」と懸命にフォローをする場面もあったが、「本当におめでたい」「ハッピーなニュース」と、終始和やかな雰囲気に包まれていた。
最後は、「久しぶりに舞台に立たせていただく喜びをすごく実感していて、さっきもリハーサルをしていたんですが、こみ上げてくるものがあって。ファンの方が来てくれた時にまた何倍もの感動が待ってるんじゃないかなって、今からわくわくしています」と、感慨深そうに語る原。
山本は「宇宙Sixはコメディをやらせたら宇宙一面白いんだって思わせられるような作品の第一歩になるような気がしています。これを3人で出来るのが本当にうれしくて幸せで。最後まで駆け抜けられるかどうかは自分たち次第ですが、『宇宙Sixはコメディをやらせたら宇宙一面白い』って言わせられるように頑張ります」と力強く意気込む。
そして、江田が「この作品って1人ひとりが愛情に溢れていて、幸せたっぷりなキャラクターがたくさん出てくるので、舞台を見ているひとときの時間がいろいろなことを忘れて笑顔になれるような、そんな作品になっています。カンパニー一同、全力で千秋楽まで突っ走っていきたいと思います」と締めくくった。
舞台「トムとディックとハリー」は、7月11日(土)~19日(日)まで東京・サンシャイン劇場で上演。その後、8月5日(水)に大阪・サンケイホールブリーゼでの公演を予定している。
撮影:御堂義乗