【インタビュー】「医師 問題無ノ介」に出演!小林直己インタビュー

特集・インタビュー
2014年12月19日

杉良太郎さんが企画・原作・脚本・主演・主題歌を務める痛快!時代劇エンターテインメント「医師 問題無ノ介」でドラマ初出演となるEXILE・小林直己さんにインタビュー。時代劇に対する熱い思い、さらにメンバーの意外な一面も明かしてくれました!

学ぶべきことばかりの現場で楽しかった

――本作でドラマ初出演となりましたが、舞台とは違った点などはありましたか?

 今まず、自分1人の取材に対してスタッフさんがこの人数という…。そういうところでも、普段とは違う感じがありますね(笑)。舞台ではいろいろと芝居をやらせていただいていたんですけども、映像は自分の中でもまた違った感じというか。カット割りで見る角度が限定されていたり、撮り方も舞台のときとは違うので、最初は正直戸惑った部分もありました。でも、1年少し前くらいから杉さんの演技塾のほうに通わせていただいていたので、時代劇の立ち回りや歩き方、所作は学ばせていただいていました。現場でも杉さんからアドバイスをいただいたり、待ち時間も側に呼んでいただき、杉さんのひと言ひと言から学ぶべきことばかりの現場で楽しかったです。

――稽古場と現場とで杉さんの印象に変化はありましたか?

 逆に変わらなかったですね。稽古のときから『遅いのは金にならない』という言葉をよくおっしゃっていたんですけど、動きにせよ、受け答えにせよ、何かヒントをいただいたときのレスポンスを芝居で返すにしろ、何より遅いのは良くないとおっしゃっていて。最後のほうでは杉さんに「遅いのは」ってふられると、僕らが「金にならない」って言うくらいで。殺陣も全部杉さんがその場でつけられたので、それに対してのクイックレスポンスであったり、現場での姿勢に加えて、作品へのこだわり方であったりとかはものすごく勉強になりましたね。

――杉さんとの殺陣にも挑戦していますね

 70歳を迎えられる杉さんなんですけども、スピードであったり、迫力がものすごかったです。実際に対峙してみたからこそ分かるすごさに感動しました。僕がこんなこと言っていいのか分からないですけども、70歳とは思えないぐらいの動きだったので、単純にそれに驚きましたし、やっぱりそれは鍛錬あってこそのことだと思いました。杉さんは居合いもやられているので、そういった所からもリアリティを大切にされているので殺陣でも刀の重みから全然違いました。

――ダンスとの違いは感じましたか?

杉さんがEXILEのライブや番組に来てくださったときに「すべての物事は足だから」とおっしゃっていたんです。やっぱり体幹や腰で動くという所で共通する部分ももちろんありましたし、「重たい刀を振るには」「本当に斬るには」というのを考えていくうちに、杉さんのおっしゃっていたことが、腑に落ちたというか。杉さんは合気道の段もお持ちなので、真剣勝負のうえで動く動き方というのを前提に、実際の殺陣とかもつけられていて、そういう意味ではすごい勉強になりました。

自分が参加することで、時代劇に触れる機会が増えれば

――以前から時代劇がお好きだったと伺いました

 今回見ていただくうえでもポイントだなと思うんですけど、もともとすごい興味はあったんですが、僕自身触れる機会がなかったんです。テレビも今は『水戸黄門』が終わってしまったりして、時代劇が少なかったりして…。だから僕は映画から入って、黒澤明監督の作品や三船敏郎さんがすごく好きになっていきました。時代や言葉も違うし、見た目もかなりインパクトがあって、自分も含めて今の人は正直とっつきにくいと思っていたんですけど、メッセージやストーリーは同じだと感じました。好きな女性とは身分の差があるから叶わないけど、どうにかして守りたいとか。親や大切にしている人を殺されてしまって、その仇を討ちたいとか。それが時代劇では毎回真剣勝負。言葉のとおり“真剣”を抜いたら必ず自分が倒れるか相手が倒れるかっていう世界で生きているっていうことだったので、これは面白いなと思いました。
 そんなときに、HIROさんがきっかけで杉さんと出会わせていただく機会があって、お話を聞いていたら本物感というか、実際の刀であったり、舞台上の技術もそうですし、こんなに素晴らしい文化があるのに、いま触れられないって、すごく悔しいなと思ったんです。なので、ある意味自分がこういうふうに参加することによって、時代劇に触れる機会が増えればいいなと思います。

――演じられた闇の刺客という役の印象はいかがでしたか?

 自分自身もやりたかったような役柄だったので、やらせていただけてうれしかったですね。エンターテインメント時代劇なので、コメディーの要素だったり、楽しい部分もあるんですけど、自分としては役作りの中で“闇埜一刀斎”という敵役がしっかりいることによって、それが立つと思ったので、そういうところは意識しました。何よりも杉さんと対峙できたことが自分的にはうれしかったですね。

――普段とは違うメイク姿がとても印象強く残っています

 ライブであのメイクをしたら驚きますよね。杉さんからかつらにしても、自分の頭だし、自分の髪なんだから「かつらと思うな」と。メイクにしても、その役柄がどうしてそういうふうに見えるように至ったのかは絶対に役の人生があると。そういうひとつのことに対してもちゃんと自分で責任を持たないとダメだという教えもいただきました。現場では、直接僕の顔のメイク直しをしていただいたりもしました。

――お気に入りのシーンはありますか?

 全部お気に入りなんですけども…。杉さん演じる問題無ノ介に夜の闇討ちを仕掛けるところですかね。杉さん越しに僕がいて、アングルがそのまま変わっていって、杉さんが振り向いて最後また僕になるという。杉さんとその場で話し合って「ちょっと今回映画っぽい撮り方をしてみようか」ということになりました。自分のラストカットでもあったので、タイミングやカット割をすべて意識してやったこだわりの部分と「こういうふうに撮る撮り方もあるんだ」「こういう緊迫感の生み方もあるんだ」と勉強にもなりましたので、思い入れがあるワンシーンですね。

自分の中でテーマにしているのは“鳥肌感”

――これから挑戦してみたい役柄などはありますか?

 殺人犯とか…。自分はアクの強いほうだと思うんですよ(笑)。さわやかっていうよりかは…。でも、それも自分の特徴だと思っていますし、ある意味強みだと思っています。ダンスをしていても自分の中でテーマにしているのが“鳥肌感”。「キレイだな」「カッコいいな」というよりかは、驚いたりとか、心に直接響くというか、見ると恐いというようなパフォーマンスを昔から目指しているんです。なので、犯人役などをやることによって、例えば見てくださっている方が大変だったときに「自分はああはならないぞ!」じゃないですけど。ある意味で強い印象を残すということに関しては、自分でも自信がある部分なので、そういう意味では振り切っていけたらなという思いはあります。

――では、これから役者活動にも力をいれていかれるんですね

 もちろんEXILEと三代目J Soul Brothers という2つのグループを大切にしつつですけどね。その中で1人でもグループを盛り上げられるような存在になっていきたいので、これからも芝居を頑張っていきたいと思います。

――グループの話が出ましたところで「問題無ノ介」にちなみ、逆に“問題アリだよ!”というメンバーの一面はありますか?

 そうですね、しいて言うならボーカルの今市(隆二)かな。どこでも歌うのはやめてほしいですね。登坂(広臣)もそういうところはありますが、場所を選んで、EXILEやTHE SECONDだったり、いろんなアーティストの曲を歌ってくれるので、登坂が歌うとこういうバージョンになるんだってうれしいんですけど、今市はエレベーターとか廊下とかで突然発声練習とかをしだすので、まわりに気を使っちゃうので、そこは“問題アリ”ですね(笑)。

――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします!!

 これまで杉さんがいろんな時代劇をやられてきた中で、今回は時代劇エンターテインメントというものを選ばれて、こういう作品を仕立てているというところに対して自分もプラスになればいいなという思いでした。これでまた時代劇に触れるきっかけができたらいいなと思います。“時代劇”っていうふうに構えるんではなくて、お笑いやお色気もあるのでエンターテインメントの作品として、フラットな目線で楽しんでいただければと思います!

 

PROFILE

小林直己(こばやし・なおき)

1984年11月10日生まれ。千葉県出身。O型。
EXILE、三代目J Soul Brothersのパフォーマーとして活動。EXILEとして2015年3月25日に「19 -Road to AMAZING WORLD-」を発売。秋には新生EXILE初となるライブツアー「AMAZING WORLD」の開催が決定。三代目J Soul Brothersとしては2015年1月28日にニューアルバム「PLANET SEVENを発売。春には初の単独ドームツアー「LIVE TOUR 2015 “BLUE PLANET”」の開催が決定。

EXILE OFFICIAL WEBSITE(http://exile.jp/
三代目 J Soul Brothers OFFICIAL WEBSITE(http://www.jsoulb.jp/


配信情報

「医師 問題無ノ介」(http://video.dmkt-sp.jp/ti/10009277
dビデオにて12月20日(土)配信開始

企画・原作・脚本・主演・主題歌:杉良太郎
監督:藤嘉行
キャスト:杉良太郎、松本若菜、マリアユリコ、石井正則、小林直己(EXILE/三代目J Soul Brothers)

dビデオ公式サイト(video.dmkt-sp.jp/

 

●取材/井上恵

 

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