2020年公開予定の映画「夏、至るころ」が第23回上海国際映画祭に正式招待され、インターナショナル・パノラマ部門で上映されることが決定。池田エライザ監督より、コメントが到着した。
本作は、福岡県田川市を舞台に、緑あふれる故郷の山々に抱かれながら友情を育んできた男子高校生の翔(しょう)と泰我(たいが)が、夏祭りを前に初めて自分の人生と向き合い、それぞれの一歩を選びとる物語だ。
2人の前に現れる“ギターを持った渡り鳥”こと都(みやこ)の存在や、翔を見守る祖父母と父母、弟がそろう家族の団らんは、コロナ禍で世界中が“触れ合い”を切望する今、桃源郷を見るかのような奇跡のシーンとなっている。
撮影時、23歳だった池田監督は、奇をてらうことなく、青春を、家族を、故郷を、みずみずしい感性で描き切った。時代がどのように変わっても、国がどのように違っても、人が人を大切に思う気持ちは変わらない。日本とフィリピンにルーツをもつ新進女性監督の誕生に、アジア中の映画ファンが注目している。
この度、そんな本作が第23回上海国際映画祭に正式招待され、インターナショナル・パノラマ部門で上映されることが決定した。中国では1月から全国で映画館が閉鎖されていたが、7月20日(月)より再開。なお、国際ゲストはまだ渡航できない状況のため、池田監督は観客に向けてビデオメッセージを送る予定という。
今回の決定にあたり、池田監督は「夢を抱けない人、夢を抱く人、本当の夢に向き合えない人、すでに夢破れた人。さまざまな情報が行き交うこの世の中で、夢を抱くということはとても難しい。その想いを胸に、スタッフ一同、誠心誠意向き合い続けた作品が日本を飛び出してさまざまな方々に観ていただけるということが心から嬉しいです」と、喜びのコメントを寄せた。全文は、以下を参照。
<池田エライザ監督 コメント>
夢を抱けない人、夢を抱く人、本当の夢に向き合えない人、すでに夢破れた人。さまざまな情報が行き交うこの世の中で、夢を抱くということはとても難しい。
その想いを胸に、スタッフ一同、誠心誠意向き合い続けた作品が日本を飛び出してさまざまな方々に観ていただけるということが心から嬉しいです。
蝉の声に、太鼓の音に、彼、彼女らの声に、どうか全身を委ねて、穏やかな気持ちで観ていただければ幸いです。
<作品情報>
「夏、至るころ」
2020年日本公開予定
出演:倉悠貴 石内呂依 さいとうなり
安部賢一 杉野希妃 大塚まさじ 高良健吾
リリー・フランキー 原日出子
原案・監督:池田エライザ
<ストーリー>
翔と泰我は福岡県田川市の高校3年生。子どもの頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練をしてきた。だが夏祭りを前にしたある日、泰我が受験勉強に専念するから太鼓を辞めると言い出す。それを聞いた翔は愕然としてしまう。自分は何がしたいんだろう、どうしたらいいのだろう。そんな翔の前にギターを背負った少女、都が現れる……。
<WEB>
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