舞台「死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-」が7月23日に初日を迎え、崎山つばさ、安井謙太郎(7ORDER)、陳内将、毛利亘宏(脚本・演出)がゲネプロ前に行われた囲み取材に登壇した。
本作は、映画と舞台、それぞれ独立した作品ながら、物語が連動する新感覚のエンタテインメント「東映ムビ×ステ」の最新作。舞台では、映画「死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-」からつながる“死神遣い”の物語が描かれる。
◆初日を迎えた心境、本作への意気込み
崎山つばさ:ムビ×ステの映画連動ということで、何が何でも舞台は幕を開けたいという思いで稽古に臨みました。その中で、いろんなニュースが飛びかって不安なことはもちろんありましたが、僕らは感染症対策をしっかりして、稽古場での過ごし方、劇場に入ってからの過ごし方も徹底して、その中でこうして今ゲネプロを、初日を迎えられるということがどれだけうれしいことか、すごく身にしみて感じています。久しぶりの舞台になるので、なんだか初舞台を踏むような感覚になっています。意気込みは十分に、でも気を付けながら、しっかりと皆さんに僕らの演劇を届けていきたいなと思っています。
安井謙太郎:十蘭役を演じさせていただきます、安井謙太郎です。いろんなことがありますけども、座長をはじめ一つになってこの舞台にしっかり挑んでいこうと思います。映画と舞台の連動ということで、二つ合わさって初めて完成という作品になるんじゃないかなと思っていますので、これを盛り上げ、さらに第3弾につなげられるようにしっかりと演じさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
陳内:百目鬼役の陳内将です。本当に大変な世の中ではございますが、初日を無事に迎えることができるのか、稽古からみんな不安で過ごしていたんですけれども、制作さんが万全な万全な状況を作ってくださって、消毒、換気はもちろん、稽古時間とかも考えてくださって、無理のない範囲で、でも濃度の濃い稽古期間を設けてくださいまして、稽古期間中の負担が少なかった反比例でもっとお客様に喜んでいただける作品に仕上がっていると思っております。お客様が見たい舞台に行けなかったり悲しい日々が続いた反動というか、この作品で舞台っていいな、演劇っていいなっていうことを届けられたらと思います。
毛利亘宏:脚本演出の毛利です。やっと劇場に帰ってこれました。劇場で舞台ができるっていうのがこれだけ苦しくて、とてもつらい日々でした。
でもこのメンバーで戻ってこれて、本当に幸せに思っています。今回やっぱりこういった状況もあるので、稽古は大変短く圧縮して、稽古をしておりました。ここにいる3名、ほかの出演者たちの素晴らしい集中力と演技があって初めて成り立った公演だと思っています。
本当に素晴らしい作品が出来上がったと思います。
映画にも負けない、映画をちゃんと継いで完成するこのムビ×ステというステージをどうぞご期待ください。
◆コロナ禍の中で上演するにあたって工夫したこと、意識したこと
毛利:できる限り稽古場滞在時間を短くする、長時間の稽古をして免疫力を落とさないということを非常に気をつけて稽古をしてきました。
もともと一幕構成で作られていた脚本なんですが、お客様のことも考えまして、途中換気をできる時間を設けるために二幕構成に途中で書き直しました。この変更はお芝居的にもかなり面白くパワーアップする構成になりまして、こういった状況だから無理やり半分に割ったというわけではなくて、芝居としてもより面白くなったんじゃないかなと思っています。
十分換気した劇場でご覧いただくことができるのでご安心ください。